日本美容皮膚科学会会員
日本美容内科学会評議員
日本抗加齢学会正会員
メンズクララ院長、医療法人Clara理事長
東京大学理科2類中退後、2011年香川大学医学部卒。東京女子医科大学病院初期研修、東京女子医科大学病皮膚科入局、2016年大手美容外科都内分院スキンクリニック院長などを経て、現職。
医師は客観的な事実を監修しており、特定の商品をおすすめするものではありません。
「ジェントルマックスプロ プラス 違い」と検索すると、似た名前から「新しい方を選べばよいのでは」と考えやすいかもしれません。検索では「ジェントルマックスプロプラス」や「ジェントルマックスプラス」と1語で書かれることもありますが、この記事ではメーカーが案内するGentleMax Pro Plusを「プロプラス」と呼びます。
ここでは、医療機器の取扱説明にあたる公式文書である電子添文と、メーカー公式の製品ページだけを使って、実際に確認できる違いを整理します。
- 違いは最大エネルギーと最大スポット径です。
- 最大エネルギーはアレキ53J→68J、YAG80J→90J。スポット径は24mm→26mmです。
- メーカーの製品特長には、繰り返し周波数2Hz→3Hzの記載もあります。
- 波長・パルス幅・冷却は両機で同じ。「パルス幅3ms→2ms」は確認できません。
- 差が関わるのは広い範囲の照射。機種名だけで選ぶ理由は薄いと考えます。
| 先に知りたいこと | 読む場所 |
|---|---|
| 公式資料で確認できる違いをすぐ見たい | 公式仕様の比較表 |
| 53Jや68Jの意味を知りたい | JとJ/cm²の説明 |
| 検索で見かけた数字が正しいか知りたい | 検索で見かける数字の照合 |
| どちらを選ぶか知りたい | 差が関わる場面と関わらない場面 |
| 痛みや回数に差があるか知りたい | 痛みや効果、回数の差 |
| 予約前に何を確認するか知りたい | 確認項目 |
ジェントルマックスプロとプロプラスの違いは?公式仕様で比較
まず、電子添文とメーカー公式の記載を、違う項目と同じ項目に分けて並べます。表の数字は機械が出せる上限や案内であり、患者さんに実際に設定される値や、治療結果の順位ではありません。
違う項目は?
| 比較項目 | GentleMax Pro | GentleMax Pro Plus |
|---|---|---|
| 国内の医療機器承認番号 | 23000BZX00128000 | 30200BZX00304000 |
| 最大照射エネルギー:アレキサンドライト | 53J | 68J |
| 最大照射エネルギー:Nd:YAG | 80J | 90J |
| 最大スポット径(性能欄) | 24mm | 26mm |
| 繰り返し周波数(製品特長の記載) | 2Hz | 3Hz |
| ラージスポット用の新しいアプリケーター(GLX) | 記載なし | 記載あり |
メーカーはプロプラスを「Gentleシリーズの最新作」と案内しています。後継のモデルですが、新しいことと自分に合うことは別の話です。機種の新旧より、受けたい部位とその施術先の構成に合っているかで考えるほうが現実的です。
GLXは、1本のアプリケーターで12〜26mmのスポット径をカバーするというメーカーの案内です。Proのメーカー公式ページには記載がありません。
同じ項目は?
| 比較項目 | GentleMax Pro | GentleMax Pro Plus |
|---|---|---|
| レーザーの波長 | アレキサンドライト755nm、Nd:YAG 1064nm | 同じ |
| パルス幅(照射時間) | 0.25〜100ms | 同じ |
| 繰り返し周波数(仕様欄・電子添文の最大) | 最大10Hz | 同じ |
| 最大フルーエンス(アレキサンドライト) | 150J/cm² | 同じ |
| 冷却(DCD)の寒剤の種類とスプレー時間 | スプレー0(オフ)・20〜100ms | 同じ |
| 推奨される治療パラメータの表(電子添文) | 肌タイプ・スポット径ごとに記載 | 26mmの行が加わっただけで、他の数値は同じ |
推奨設定の表は、両機の電子添文にある「減毛に対する推奨治療パラメータ」を照合したものです。
スポット径は、20mm以上がメーカーの案内でオプション品とされています。電子添文の標準付属は6〜18mmです。プロプラスと書かれていても、26mmが使える構成とは限りません。
電子添文には、アレキサンドライトのヘッドを付けないNd:YAG単体の装置も出荷されることがあると書かれています。「ジェントルマックス」と案内されていても、2波長が両方使える構成かは別に確かめる必要があります。また電子添文は、本品の適応に関連する十分な知識・経験を持つ医師が使用することを求めています。
53J・68J・80J・90Jは何を表す?
53・68・80・90は、電子添文にある最大照射エネルギー(J)です。1回の照射で出せるエネルギーの上限を表します。一方、J/cm²は、1cm²あたりにどれだけのエネルギーが当たるかを示す単位で、フルーエンスと呼ばれます。
JとJ/cm²はどうつながる?
フルーエンスは「エネルギー÷照射する面積」で決まります。同じエネルギーなら、スポット径を広げて面積が大きくなるほど、1cm²あたりの強さは下がります。最大エネルギーが大きいほど、広い径でも高いフルーエンスを選べる余地が残ります。
次の表は、最大照射エネルギーをスポットの面積(円の面積)で割って、編集部が計算した上限の目安です。
| 条件 | GentleMax Pro | GentleMax Pro Plus |
|---|---|---|
| アレキ・24mm(面積約4.5cm²) | 約12J/cm² | 約15J/cm² |
| アレキ・26mm(面積約5.3cm²) | 26mmの径がない | 約13J/cm² |
| YAG・24mm | 約18J/cm² | 約20J/cm² |
| YAG・26mm | 26mmの径がない | 約17J/cm² |
この表は、スポット径を広げたときに、最大エネルギーの上限から決まるフルーエンスの目安です。電子添文にある最大フルーエンス(アレキサンドライト150J/cm²)は、スポット径を問わない機械全体の上限です。最大エネルギーは決まっているので、径を広げると、使えるフルーエンスの上限はこの表のように下がります。患者さんに使う値の優劣や、クリニックを比べる材料にはなりません。
メーカーは、プロプラスのエネルギーがアレキで30%、YAGで13%増えたと案内しています。最大照射エネルギーで計算すると、53Jから68Jで約28%、80Jから90Jで約13%の増加で、ほぼ重なります。
上限が高いと、強く当てるということ?
違います。電子添文の推奨パラメータ表を見ると、同じ肌タイプでも、スポット径が大きいほど推奨されるフルーエンスはおおむね低く示されています。「大きい径で高い出力を出す」のではなく、「広い範囲に、肌に合わせた強さを当てる」ための余裕と読むほうが近いです。
電子添文には、初回治療は低めのフルーエンスから開始し、皮膚の反応を確認しながら慎重に上げることも書かれています。
プロとプロプラスの違いについて、医療脱毛クリニックの女性医師に聞いてみた!
「プロプラスは新しい機種ですが、新しい方がいいのですか?」
編集部
神林由香 医師最大エネルギーが大きいと、何が変わりますか?
編集部
神林由香 医師
編集部
神林由香 医師スポット径が大きいと、施術は早く終わりますか?
編集部
神林由香 医師機種によって、痛みは変わりますか?
編集部
神林由香 医師機種の違いは、どう考えればいいですか?
編集部
神林由香 医師検索で見かける数字は、電子添文やメーカー公式で確認できる?
ジェントルマックスプロとプロプラスの違いを調べると、パルス幅や冷却温度など、細かい数字を並べたページが多く見つかります。その数字を電子添文とメーカー公式の記載と照らし合わせた結果が次の表です。
| 検索で見かける書き方 | 電子添文・メーカー公式で確認できたこと |
|---|---|
| パルス幅がProは3ms、プロプラスは2ms | 両機とも0.25〜100msと記載され、Proとプロプラスの差は書かれていません |
| 最大出力がProは50J・72J、プロプラスは69J・90J | 電子添文はProが53J・80J、プロプラスが68J・90Jです |
| 照射が1秒に2回から3回に | メーカーの製品特長にProは2Hz、プロプラスは3Hzと記載があります。ただし仕様欄と電子添文は両機とも最大10Hzで、施術中の実際の速さは資料から分かりません |
| 冷却ガスがマイナス21℃からマイナス25℃に | 温度の記載は電子添文にもメーカー公式にもありません。DCDは両機にあり、寒剤の種類とスプレー時間の範囲は同じです |
| プロプラスはフルーエンスが高い | 最大フルーエンスは両機同じです。YAGは電子添文が520J/cm²、メーカー公式が200J/cm²と記載が分かれますが、この食い違いは両機に共通します。大きい径では、プロプラスのほうが高いフルーエンスを選べる余地があります(JとJ/cm²の表) |
数字が合わない理由は、資料から断定できません。古い資料の値や、別の条件での値が混ざっている可能性はありますが、確認できたわけではありません。
数字を見かけたときは、出典が電子添文かメーカー公式かを確かめてください。出典が書かれていない数字は、裏づけが取れないものとして読むのが安全です。
どちらを選ぶ?仕様の差が関わる場面と関わらない場面
ここまでの内容から、編集部の見方をまとめます。波長・パルス幅・冷却は同じなので、肌と毛に合わせた設定という点では両機に差が見当たりません。差が関わりうるのは、一度に当てる広さと、その広さで使える強さの余裕です。
| 場面 | 仕様の差が関わるか | 理由 |
|---|---|---|
| 全身・背中・脚など広い範囲 | 関わる可能性がある | メーカーは大径と高い周波数を時間短縮として案内。20mm以上はオプション |
| ヒゲ・VIO・指など狭い部位 | 関わりにくい | 大きい径は使わない。6〜24mmは両機に共通 |
| 肌の色が濃い・日焼け | 機種名では決まらない | 波長・パルス幅・冷却が共通 |
| 効果・回数・痛み | 機種名では決まらない | 両機の差を示す記載が電子添文にない(詳しくは下) |
編集部は、機種名だけを理由にプランを選ぶ根拠は薄いと考えます。広い範囲を受けたい場合に限り、プロプラスと26mm・GLXの有無が、施術時間の違いにつながる可能性があります。
痛みや効果、回数に、機種の差はある?
電子添文には、痛み・効果・回数について、プロとプロプラスの差を示す記載はありません。機種名だけで痛みや回数が変わると考える根拠は、資料の上では見当たりません。
回数や経過の見方は効果・回数の考え方で、痛みと冷却の仕組みはジェントルマックスプロの仕組みで整理しています。
予約するときの選び方について、医療脱毛クリニックの女性医師に聞いてみた!
プロプラスを指定して予約したほうがいいですか?
編集部
神林由香 医師ヒゲやVIOでも、プロプラスを選ぶ意味はありますか?
編集部
神林由香 医師予約前に、ほかに確認しておくことはありますか?
編集部
神林由香 医師予約前に、何を確認すべき?
機種で迷ったときは、数字の大きい方を選ぶのではなく、実際に受ける施術の条件を確かめます。次の4つをそのまま聞くと、機種名だけでは見えない点が分かります。
| そのまま聞ける質問 | 確認できること |
|---|---|
| 私に使う予定の実機は、ProとPro Plusのどちらですか? | 機種名の取り違えの防止 |
| 26mmなど大きいスポット径やGLXを含む構成はありますか。私の部位で使いますか? | オプションと実機構成 |
| 肌・毛・部位・日焼け・服薬は、誰がいつ確認して設定を説明しますか? | 判断・説明の体制 |
| 機種を指定すると料金は変わりますか。予約変更や施術後の相談は契約に含まれますか? | 料金と契約後の条件 |
実機の構成や、照射条件を誰がどう決めるか、事前に申告すべきことは、機種を問わず共通の確認事項です。詳しくはジェントルマックスプロの仕組み・施術前の確認事項でまとめています。
ジェントルマックスプロとプロプラスのよくある質問
- ジェントルマックスプロプラスは新しい機種ですか?
-
メーカーは、プロプラスをGentleシリーズの最新作と案内しています。ただし、新しい機種が自分に合うとは限りません。
- プロプラスのデメリットや注意点は?
-
電子添文とメーカー公式から言える注意点は、26mmのスポット径やGLXが使えるかが導入先の構成によることです。また、機種を問わず、皮膚の反応を見ながら設定を調整する必要があります。機種を指定すると料金や予約の条件が変わることもあるため、予約前の確認項目で確かめてください。
- プロプラスなら、少ない回数で終わりますか?
-
電子添文には、回数や効果について両機の差を示す記載がありません。3回・5回の時点で何を見るかは効果・回数の考え方で整理しています。
- アレキサンドライトとYAG(ヤグ)は、どう使い分けますか?
-
755nmと1064nmの2波長は両機に共通です。2波長そのものの違いはアレキとYAGの違い・使い分けで解説しています。
- ジェントルマックスプロ/プロプラス以外の機種とは何が違いますか?
-
本記事はPro/Pro Plusの比較に限っています。ジェントルシリーズ全体の位置づけはジェントルマックスプロの仕組み・シリーズ全体、他機種を含めた横断比較は医療脱毛機を横断して比較するが参考になります。
- プロプラスを導入している医療機関はどこで確認できますか?
-
導入状況や機器指定の可否は、医療機関ごとに異なり、変わることもあります。候補の医療機関に、実機名とスポット径の構成を直接確認してください。
まとめ
ジェントルマックスプロとプロプラスの違いで、押さえておきたい点は次のとおりです。
- 電子添文で確認できる違いは、最大エネルギー(53J→68J、80J→90J)と最大スポット径(24mm→26mm)。メーカーの製品特長には繰り返し周波数2Hz→3Hzの記載もある
- 波長・パルス幅・冷却(DCD)、最大フルーエンス、推奨設定の表は、26mmの行を除いて両機で同じ
- 「パルス幅3ms→2ms」などの数字は、電子添文・メーカー公式で確認できない
- 仕様の差が関わりやすいのは、広い範囲を受ける場面。狭い部位では関わりにくい
機種名だけで決めず、実際に使う機械の構成(26mmやGLXの有無)と、肌と毛を見て設定を説明してもらえるかを、予約前に聞いてみてください。
本記事で扱う医療脱毛(レーザー脱毛)は自由診療であり、公的医療保険は適用されません。費用は全額自己負担となり、料金や回数は医療機関ごとに異なります。なお、脱毛の効果・必要な回数・副作用の現れ方には個人差があります。
参考文献
| 資料名 | 発行元 | 版・確認日 |
|---|---|---|
| 長期減毛・皮膚疾患用レーザー装置 GentleMax Pro 電子添文 | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 | 第7版(2025年9月作成)/2026-10-19確認 |
| 長期減毛・皮膚疾患用レーザー装置 GentleMax Pro Plus 電子添文 | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 | 第6版(2026年3月改訂)/2026-10-19確認 |
| GentleMax Pro 製品ページ | シネロン・キャンデラ | 2026-10-19確認 |
| GentleMax Pro Plus 製品ページ | シネロン・キャンデラ | 2026-10-19確認 |


