日本美容皮膚科学会会員
日本美容内科学会評議員
日本抗加齢学会正会員
メンズクララ院長、医療法人Clara理事長
東京大学理科2類中退後、2011年香川大学医学部卒。東京女子医科大学病院初期研修、東京女子医科大学病皮膚科入局、2016年大手美容外科都内分院スキンクリニック院長などを経て、現職。
医師は客観的な事実を監修しており、特定の商品をおすすめするものではありません。
ヒゲ脱毛を調べると、「5回でツルツル」と書くページと「20回は必要」と書くページが並んでいます。5回コースを契約する前に、5回で終わるのか、何回を見ておくべきか、通う間隔はどれくらいか、を知りたい方に向けて書いています。
この記事では、クリニックの案内に多い回数の目安を、目指す状態ごとに整理します。ただし、それは各クリニックの経験則です。あわせて、国内外の公式な案内が回数と間隔をどう書いているかも確かめます。
- 楽になるまで5〜8回、ほぼ生えないなら12〜20回以上がクリニックの案内の目安です
- 5回は「完了」ではなく途中の目安。何を終わりとするかで必要な回数は変わります
- 公式な文書にヒゲの回数データはありません。5回のあとは、剃らずにいられる日数や残った毛で続けるか決めます
- 間隔の目安は顔で4〜6週間(電子添文)。空けすぎの影響を示した数字は出てきません
- 5回コースは契約の単位です。追加照射と有効期限は契約前に確かめてください
読みたいところから読めます。
| 今の状況 | 読む場所 |
|---|---|
| 5回コースを契約しようとしている | ヒゲ脱毛は5回で十分? |
| 3回目・4回目で変化を感じない | 3回目・5回目で何が変わる? |
| 予約が取れず間隔が空いた・何週間おきにすべきか知りたい | 通う間隔はどのくらい? |
| 契約前に何を聞けばいいか知りたい | 契約前に回数について何を確認すればいい? |
| 医師が実際にどう答えているか知りたい | 医師に聞きました |
ヒゲ脱毛は5回で十分?
- 5回前後は、クリニックの案内では「自己処理が楽になる」段階です
- ほぼ生えない状態を目指すなら、5回では足りないと案内されることが多いです
- 十分かどうかは回数ではなく、どこまでを終わりにしたいかで決まります
5回コースを選ぶ前に、先に決めておきたいのは回数よりゴールです。ゴールが決まると、必要な回数の見当がつきます。
「終わり」を何と呼ぶかで、必要な回数は変わる
クリニックの案内に多い回数の目安を、目指す状態ごとに並べます。
| 目指す状態 | 案内に多い回数の目安 |
|---|---|
| 変化を感じ始める | 2〜4回 |
| 自己処理が楽になる(剃る頻度が減る) | 5〜8回 |
| 青ヒゲが目立ちにくくなる | 8〜12回 |
| ほとんど生えない(ツルツルに近い) | 12〜20回以上 |
同じ「終わり」でも、どこに置くかで数字は何倍も変わります。「5回で終わった」と話す人は自己処理が楽になった時点を、「20回かかった」と話す人はほとんど生えない状態を、それぞれ終わりにしている可能性があります。
- 契約先の説明が最優先です。同じ5回でも、想定する到達点はクリニックで違います
- 毛の濃さ・太さ・密度、肌の色などで個人差が出ます
ヒゲ脱毛のコースは5〜6回を1つの単位にしているクリニックが多く、「5回コース」は5回で終わるという意味ではありません。コースの回数は契約の単位であって、完了の目安ではないと考えておくほうが安全です。
脱毛の方法でも回数は変わる?
この記事の回数は、医療機関で行う医療レーザー脱毛の話です。方法が違うと、回数も考え方も変わります。
| 方法 | 回数の傾向 | 詳しく |
|---|---|---|
| 医療レーザー脱毛 | 上の表の目安 | この記事 |
| 光脱毛(サロンなど) | 出力が弱いぶん、同じ状態に近づけるのに回数が多くなる傾向があると案内されている | 光脱毛とは?効果・回数と医療レーザー脱毛との違い |
| ニードル脱毛(針脱毛) | 1本ずつ処理するので、広い範囲には向かない。白髪や産毛にも使える | ニードル脱毛(針脱毛)とは?危ない?眉に使われる理由とデメリットを医師が解説 |
「5回でツルツル」と「20回必要」の食い違いには、方法の違いが混ざっていることもあります。比べるときは、どの方法の回数かをそろえてください。
公的な文書は回数をどう書いている?

図:ヒゲの回数を示した公式な文書は見つからない。出典は図中に記載(2026-10-27確認)。
ヒゲの回数を直接示した文書は、確認できた範囲にありません。電子添文(脱毛機の取扱説明にあたる公式文書)にも国内の診療指針にも、載っているのは腋や下肢など別の部位のデータです。参考として、国内外の文書が回数をどう書いているかを並べます。
| 出所 | 回数について書かれていること | 対象 |
|---|---|---|
| 日本の電子添文(GentleMax Pro 第7版) | 複数回の治療が必要で、効果は永久的ではない。臨床成績は1〜4回の治療で減毛率(毛が減った割合)41.44〜79.6% | 腋・下肢(ヒゲではない) |
| 米国皮膚科学会 | ほとんどの人が2〜6回の治療を必要とする | 脱毛全般 |
| 英国の病院(リーズ教育病院NHSトラスト) | 1コースは3回。最大の効果は3回の治療で得られる。減毛は平均で最大3分の2で、完全な除去はできない | 病院の患者向け案内(脱毛全般) |
3つに共通するのは、「減る」とは書いても「なくなる」とは書いていない点です。電子添文は「期待される効果は永久的なものではない」と、英国の病院は「完全な除去はできない」としています。
クリニックの案内にある12〜20回は、「ほとんど生えない」状態を目標にした数字です。文書が言う「減毛」とは、目標の置き方が違います。どちらが正しいという話ではなく、どこを終わりと呼ぶかの違いです。
英国の3回は、国の医療費で提供される病院サービスの案内です。ヒゲに限った数字でもないため、日本のヒゲ脱毛の回数にはそのまま当てはまりません。
ヒゲが濃い人は何回を見ておけばいい?
濃い人は、案内の幅の上側から見積もっておくのが現実的です。クリニックの案内でも、濃い人は15回前後からを見込むよう書かれているのをよく見かけます。
毛の太さや色調が結果を左右することは、国内の診療指針にも「脱毛部位,毛包の深度,毛の太さや色調,皮膚の色調」などによって効果が劣る場合がある、と書かれています(ヒゲを名指しした記述ではありません)。
ヒゲの濃さと回数を結びつける数字はないので、濃い人が決めておくとよいのは次の2つです。
- 「5回で終わる」前提でお金と時間の計画を立てない
- 5回を終えた時点で続けるかを判断できるよう、追加照射の条件を契約前に確かめておく
契約のときに自分のヒゲの濃さを伝えて、「このコースで、どこまでの状態を想定していますか」と聞いてみてください。具体的な質問の例は契約前に回数について何を確認すればいい?にまとめています。
3回目・5回目で何が変わる?回を追うごとの効果の目安
効果をいつから感じるかは、3回目あたりが1つの目安です。「薄くなった」と感じ始める人が出てくる、というのがクリニックの案内に共通した書きぶりです。回ごとの傾向を並べます。
| 回数 | 感じやすい変化 |
|---|---|
| 1〜2回目 | 見た目の変化は小さい。毛が抜け始めても、密度はまだ大きく変わらない |
| 3回目あたり | 「薄くなった」「伸びるのが遅い」と感じ始める人が出てくる |
| 4〜5回目 | 夕方に目立つまでの時間が延び、剃る頻度が減る |
| 6〜9回目 | 全体の量より、鼻下やあご先など太く密集した部分の残りが目立つ |
| 10回目以降 | 産毛程度の細い毛がわずかに残る状態を目指す段階 |
電子添文の臨床成績も、1〜4回の治療で減毛率41.44〜79.6%と幅があります(対象は腋または下肢)。同じ回数で、誰もが同じ結果になるとは限りません。
1〜2回目は見た目の変化が小さい

図:毛周期と、1回の照射で処理される毛の関係。出典は図の下に記載(2026-10-27確認)。
1〜2回目に変化が小さいのは、毛周期(毛が生えかわるサイクル)があるからです。毛は成長期・退行期・休止期をくり返し、1回の照射で処理できるのは、その時点で成長期(毛が伸びている最中の時期)にある毛だけです。英国の病院の案内も、すべての毛が同時に成長期にあるわけではないので、1コースが複数回になると説明しています。
照射した毛は、そのあと抜け落ちます。英国の病院の案内では5〜7日、クリニックの案内では10日〜3週間ほどです。抜けたあとに、残りの毛が伸びてきます。2回目のほうが抜ける毛は増えますが、密度の変化を実感するのは3回目以降、という書きぶりが多く見られます。
3回目までに感じやすい変化と、濃くなったと感じる理由
3回目あたりで、生えてくる毛が細く柔らかくなり、伸びる速さも落ちてきたと感じる人が出てきます。米国皮膚科学会も、毛が再び生えるときは量が少なく、細く、色が薄くなる傾向があると説明しています。
一方で、3回目までに「かえって濃くなった」と感じる人もいます。クリニックの案内では、次の2つが理由として挙げられています。
- 照射後に毛穴に残った焦げた毛が黒い点に見える(泥棒ヒゲ)
- まだ反応していない毛が伸びてきて、残っていた量が目につく
泥棒ヒゲは、抜け落ちるのを待つのが基本です。英国の病院の案内も、傷んだ毛が皮膚に見えていても引き抜かず、自然に抜けるのを待つよう求めています。
ただし、レーザー機の説明書には、照射部位とその周りに多毛化や硬毛化(毛が増えたり、太く濃くなったりする反応)が起こる可能性が書かれています。薄くなる気配がなく、太くなった・増えたと感じ続けるときは、次の予約を待たずに施術先へ相談してください。
5回目以降に残りやすい毛
5回目以降は、残る毛の種類に偏りが出てきます。クリニックの案内では、鼻下やあご先のように太く密集した部分が最後まで残りやすく、頬やもみあげは先に落ち着くことが多いとされています。
もう1つは、毛の色と太さです。レーザーは毛の黒い色(メラニン)に反応するので、国内の手引きは白髪や金髪にはほとんど効果がないとしています。英国の病院の案内も、細い産毛はレーザーに向かないとしています。回数を重ねて毛が細く薄くなるほど、残りは「反応しにくい毛」に偏っていきます。
残った毛を見るときは、次の見分け方が目安になります。
| 残っている毛の様子 | 考えること |
|---|---|
| 太く黒い毛が部分的に残る | レーザーが反応しやすい毛なので、次の照射で減る余地があります |
| 細く色の薄い産毛が全体に残る | 反応しにくい毛です。回数を足しても、減りにくいことがあります |
剃った跡の青さが気になるときや、回数を重ねても変化を感じないときは、よくある質問で触れています。
【5回で終わると思っていた方へ】をメンズ脱毛クリニックの女性医師に聞いてみた!
ここからは、レーザー脱毛を日常的に行っている医師に、「5回で終わりますか」と聞かれたときにどう答えるか、5回の後をどう判断するかを聞きました。
「5回で終われますか」と聞かれたら、どう答えますか?
編集部
神林由香 医師
編集部
神林由香 医師
編集部
神林由香 医師5回受けたあと、続けるかをどう決めますか?
編集部
神林由香 医師
編集部
神林由香 医師予約の間隔が空いてしまったときは、どうすればいいですか?
編集部
神林由香 医師
編集部
神林由香 医師通う間隔はどのくらい?空けすぎるとどうなる?
- 顔の間隔の目安は4〜6週間おきです。施術先の案内がこれより大きく長いときは、理由を聞いてかまいません
- クリニックの案内は、約1か月おきから6〜12週間まで幅があります
- 空けすぎたときの影響を示した数字は出ておらず、クリニックの説明も割れています
間隔は「何週間が正解」と言い切れない論点です。目安の数字、案内の幅、空けすぎの扱いに分けて整理します。
間隔のベストは何週間?公的な目安と案内の幅

図:通う間隔の目安とクリニックの案内を、同じ「週」の目盛りに並べたもの(2026-10-27確認)。
| 出所 | 間隔の目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 日本の電子添文(GentleMax Pro 第7版) | 顔:4〜6週間/体幹:6〜8週間/脚:10〜12週間 | アレキサンドライトレーザー(脱毛レーザーの一種)。ヤグレーザーも顔は4〜6週間 |
| 米国皮膚科学会 | 4〜6週間に1回 | 次の治療が安全にできる時期は、医師が判断する |
| クリニックの案内 | 約1か月、6〜8週間、6〜12週間、約2か月など | 回数が進むと間隔が延びる、と説明する案内もある |
電子添文の数字は1つの機器の推奨で、すべての機器やクリニックの基準ではありません。これより長い間隔を案内するクリニックは、回を重ねるほど毛が生えそろうまでに時間がかかるため、と説明しています。
施術先の間隔がこれより長いときは、その理由を聞いてかまいません。納得できる説明があれば、それが一番です。
間隔を空けすぎるとどうなる?
空けすぎたときの影響を示した数字は、国内外の公式な案内に出てきません。
クリニックの案内は、次の2通りに分かれています。どちらも根拠の数字は出ていません。
| 案内の説明 | 理由として書かれていること |
|---|---|
| これまでの効果はなくならない | 一度働いた毛根は戻らず、空いた間に伸びた毛をあらためて処理すればよい |
| 効果が落ちる・回数が伸びる | 毛が成長期に入るタイミングがずれて、照射の効率が下がる |
共通しているのは、空いた間にも新しい毛は伸びてくる、という点です。「これまでの照射が無駄になる」とまで書いた案内はありませんでした。一方で、「何か月までなら大丈夫」と言える数字もありません。ただし、効果が永久的とは限らないので、「一度働いた効果は必ず残る」と受け取るのも早計です。
予約が取れずに間隔が空いたときは、次の順に動くと損が少なくなります。
- 空いたと気づいた時点で、次の予約を取る
- 空いた期間と事情を伝え、再開の間隔を相談する
- 契約の有効期限を確認する(期限が切れると、残りの回数を使えなくなる施設もあります)
3か月空いた場合は、目安(4〜6週間)の2〜3倍です。「やり直し」と決まるわけではありませんが、続けるか、間隔をどうするかは施術先と相談して決めてください。医師の考え方は、医師に聞きましたにまとめています。
間隔を詰めすぎるとどうなる?
早く終わらせたくて2週間おきなどに間隔を縮めても、その分だけ早く終わるわけではありません。
米国皮膚科学会は、次の治療が安全にできる時期は医師が判断する、としています。クリニックの案内では、間隔を詰めすぎると成長期にある毛が少なく、効率が落ちると説明されています。4〜6週間より短い間隔を勧める文書はありません。
完了までの期間は、回数と間隔でどう変わる?
回数と間隔から、最初の来院から最後の来院までの期間を計算しました。
| 回数 | 4〜6週間おき(電子添文の顔の目安) | 6〜8週間おき(案内に多い) |
|---|---|---|
| 5回 | 約4〜6か月 | 約6〜7か月 |
| 8回 | 約6〜10か月 | 約10〜13か月 |
| 12回 | 約10〜15か月 | 約15〜20か月 |
| 18回 | 約16〜23か月 | 約23〜31か月 |
8〜12週間おきなら、5回で約7〜11か月、12回で約20〜30か月です。6週間おきの予定のうち1回だけが12週間になると、全体で約1.5か月延びます。
予約が取りにくい時期は、実際の期間がこの表より長くなりがちです。契約の有効期限は、表の長めの側で見積もって確かめておくと安心です。確かめる点は契約前に回数について何を確認すればいい?にまとめています。
計算のしかた
期間は「(回数−1)×間隔」で計算しています。最初の来院から最後の来院までの期間なので、5回なら間隔は4回分、12回なら11回分です。週は4.345週を1か月として換算し、整数の月に丸めています。
本記事で扱う医療脱毛(レーザー脱毛)は自由診療であり、公的医療保険は適用されません。費用は全額自己負担となり、料金や回数は医療機関ごとに異なります。なお、脱毛の効果・必要な回数・副作用の現れ方には個人差があります。
契約前に回数について何を確認すればいい?
- 5回コースは契約の単位で、完了の保証ではありません
- 聞くべきなのは、5回の後の「追加照射」と「有効期限」です
- 金額の比較より先に、想定している到達点をそろえてください
回数は、契約の前に決めきれません。決められない分を補うために、聞いておくと後悔が減る質問を5つにまとめました。
| 聞くこと | なぜ聞くか |
|---|---|
| このコースは、私のヒゲでどこまでの状態を想定した回数ですか | 同じ5回でも、「楽になる」までか「ほとんど生えない」までかは施設で違います |
| コースが終わったあと、1回から追加できますか。条件はありますか | 5回で足りなかったときの選択肢になります |
| 契約の有効期限はいつまでで、予約が取れないときはどうなりますか | 間隔が空くことは珍しくなく、期限が切れると残りを使えない施設もあります |
| 次回までの間隔は何週間で、回数が進むと変わりますか | 電子添文の目安は顔で4〜6週間、案内は約1か月から12週間まで幅があります |
| 照射する部位はどこまで含まれますか | 鼻下・あご・あご下だけか、頬・もみあげ・首も含むかで、到達点が変わります |
聞いた答えは、できれば書面か契約書の文言で確かめてください。口頭の説明だけでは、後から確認しにくくなります。
その場で急かされたときは、一度持ち帰って考えて構いません。回数のように後から取り返しにくい決めごとほど、時間をかけたほうが納得できます。
髭脱毛の回数に関するよくある質問
- 回数を重ねれば永久脱毛になりますか?
-
電子添文は、複数回の治療が必要であり、期待される効果は永久的なものではないとしています。使用目的も「長期的な減毛」で、「永久」とは書かれていません。
「永久脱毛」という言葉の意味と、どこまで言えるのかは、永久脱毛とは?本当に生えてこない?何年もつ・後悔しないための定義と違いで整理しています。
本記事で扱う医療脱毛(レーザー脱毛)は自由診療であり、公的医療保険は適用されません。費用は全額自己負担となり、料金や回数は医療機関ごとに異なります。なお、脱毛の効果・必要な回数・副作用の現れ方には個人差があります。
- ヒゲ脱毛はしないほうがいいと聞きました。回数を増やすと後悔しませんか?
-
回数を増やすかどうかは、どこを終わりにしたいかで決まります。「しないほうがいい」と言われる理由や、後悔の声は、髭脱毛はしないほうがいい?後悔・後遺症・気持ち悪いと言われる理由を医師が解説で扱っています。
- 10年後はどうなりますか?
-
ヒゲに限った10年後のデータは、公式な文書にはありません。電子添文は効果が永久的ではないと、英国の病院の案内は改善がどのくらい続くか予測できないと、米国皮膚科学会は無毛を保つには維持のための照射が必要になることがあると、それぞれ書いています。
国内の手引きには、最終治療から約11.5年(±2年)経過を追えた173人のうち152人(87.9%)で脱毛状態が維持できていた、という海外の報告が紹介されています。部位は書かれておらず、ヒゲの数字ではありません。
本記事で扱う医療脱毛(レーザー脱毛)は自由診療であり、公的医療保険は適用されません。費用は全額自己負担となり、料金や回数は医療機関ごとに異なります。なお、脱毛の効果・必要な回数・副作用の現れ方には個人差があります。
- 何回でツルツルになりますか?
-
ほとんど生えない(ツルツルに近い)状態を目標にすると、クリニックの案内では12〜20回以上が多い目安です。ただし、毛の濃さや太さ、残る毛の種類で変わります。ゴール別の回数は「終わり」を何と呼ぶかで、必要な回数は変わるの表にまとめています。
- 青髭は何回で目立たなくなりますか?
-
クリニックの案内では、青ヒゲが目立ちにくくなるまでの目安が8〜12回とされています。ただし、青さの残り方は毛の色や太さ、肌の状態でも変わるため、回数だけでは決まりません。
- 5回受けても効果を感じません。なぜですか?
-
まず、5回目以降に残る毛が「反応しにくい細い毛や色の薄い毛」ではないかを見てください(5回目以降に残りやすい毛)。
次に、効果を落とす行動がないかを確かめます。英国の病院の案内は、コースの間、次の2つを守るよう求めています。
- 日焼けをしない(日焼けした肌は治療できないとしています)
- 毛抜き・ワックス・脱色をしない(剃ることは、施術の1〜2日前まで認めています)
毛を引き抜く方法を避けるのは、レーザーが反応する毛が根元ごとなくなってしまうからです。日本のクリニックの案内とは細かい点が違うことがあるので、実際の指示は施術先に従ってください。
本記事で扱う医療脱毛(レーザー脱毛)は自由診療であり、公的医療保険は適用されません。費用は全額自己負担となり、料金や回数は医療機関ごとに異なります。なお、脱毛の効果・必要な回数・副作用の現れ方には個人差があります。
- 顔全体の脱毛とは何が違いますか?
-
この記事は、ヒゲ(鼻下・あご・あご下・頬・もみあげ・首など)の回数と間隔に絞っています。ヒゲ以外を含む顔全体の脱毛の範囲や、ヒゲを残す決め方は、メンズ顔脱毛はしないほうがいい?何回・効果・料金の相場とヒゲを残す決め方を医師が解説で整理しています。
まとめ
ヒゲ脱毛の回数と間隔を考えるときに、持ち帰ってほしい判断基準は次の5つです。
- 必要な回数はゴールで変わる。案内の目安は、楽になるまで5〜8回、ほとんど生えない状態は12〜20回以上(クリニックの経験則)
- 5回コースは契約の単位で、完了の保証ではない。5回は途中の目安と考えておく
- 公式な文書にもヒゲの回数データはなく、「減る」とは書いても「なくなる」とは書いていない
- 間隔の目安は顔で4〜6週間(電子添文)。空けすぎた影響を示す数字はない
- 回数が進むほど残るのは、細い・色の薄い毛。「あと何回」より「残りの毛の種類」を見る
契約前の方は、契約前に回数について何を確認すればいい?の5つを聞いてから決めてください。すでに通っている方は、剃らずにいられる日数、生えそろうまでの期間、残っている毛の場所と種類の3つを同じ条件で記録して、続けるかを判断すると迷いません。予約が空いてしまった方は、早めに次の予約を取り、事情を伝えて、契約の有効期限を確かめてください。
関連する記事は次の3本です。
- 「永久脱毛」という言葉の意味と、どこまで言えるか → 永久脱毛とは?本当に生えてこない?何年もつ・後悔しないための定義と違い
- ヒゲ脱毛そのものを迷っている方へ → 髭脱毛はしないほうがいい?後悔・後遺症・気持ち悪いと言われる理由を医師が解説
- ヒゲを含む顔全体の脱毛の考え方 → メンズ顔脱毛はしないほうがいい?何回・効果・料金の相場とヒゲを残す決め方を医師が解説
本記事で扱う医療脱毛(レーザー脱毛)は自由診療であり、公的医療保険は適用されません。費用は全額自己負担となり、料金や回数は医療機関ごとに異なります。なお、脱毛の効果・必要な回数・副作用の現れ方には個人差があります。
参考文献
| 出典 | 発行元・版 | この記事で使った箇所 | 確認日 |
|---|---|---|---|
| GentleMax Pro 電子添文 第7版 | 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)掲載・2025年9月作成 | 「複数回の治療が必要であり、期待される効果は永久的なものではない」/臨床成績(腋または下肢、1〜4回、減毛率41.44〜79.6%)/治療間隔の目安(顔4〜6週間)/多毛化・硬毛化の可能性 | 2026-10-27 |
| 美容医療診療指針(令和3年度改訂版) | 日本美容外科学会(JSAPS)・日本美容外科学会(JSAS)・日本形成外科学会・日本美容皮膚科学会・日本皮膚科学会 | 毛の太さや色調などによる効果の差/白髪や金髪には効果がほとんどない/約11.5年後の脱毛状態の維持の報告 | 2026-10-27 |
| Laser hair removal: FAQs | American Academy of Dermatology(米国皮膚科学会)・患者向けFAQ | 2〜6回/4〜6週間に1回/再び生える毛は細く色が薄い傾向/維持のための照射 | 2026-10-27 |
| Laser Hair Reduction(患者向け案内 LN001667) | Leeds Teaching Hospitals NHS Trust・5th Ed. 2026年1月 | 1コース3回/最大の効果は3回/平均で最大3分の2の減毛/完全な除去はできない/傷んだ毛は引き抜かず5〜7日で自然に抜け落ちる/細い産毛は向かない/日焼けした肌は治療できない/毛抜き・ワックス・脱色を避ける(剃るのは施術の1〜2日前まで)/すべての毛が同時に成長期にあるわけではない | 2026-10-27 |


