たるみを制する者はアンチエイジングを制す

たるみ

たるみは老化の象徴

シミよりたるみの方が老けて見える

老化した顔の特徴といえば、なんと言っても「たるみ」です。

シミの多い顔と、たるみの多い顔の、どちらが老けて見えるでしょうか?

(図)

シミをいくつか取るよりも、たるみを改善させた方がよっぽど若く見えます。それほどまでに、たるみは老化の象徴です。

たるみでできる線

たるみでできる線には名前がついています。

(図)

ゴルゴライン
ほうれい線
マリオネットライン

この3つが有名です。

加齢とともに顔面が四角くなり、ブルドッグフェイスと呼ばれます。

たるみが少なければ年を取ってもイケメン

たるみさえ少なければ、ある程度の年齢になっても、かなり良い状態を保てます。

40代以上でもかっこいいイケメンは、たるみが少ないです。

たるみの原因と治療

たるみの原因はたくさんありあます。

・表皮、真皮が薄くなる
・皮下脂肪が増えたり減ったり、下垂したりする
・支持靭帯の緩み
・骨の萎縮
・表情筋の筋力低下
・SMAS(顔面部表在性筋膜:Superficial Musculo Aponeurotic System)の緩み

表皮、真皮が薄くなる

ターンオーバーの乱れ

年齢とともにターンオーバー(表皮の細胞が新陳代謝で生まれ変わるまでの期間)が長くなり、皮膚は薄くなります。老化した皮膚は薄くなっています。

ターンオーバーを整えることで、皮膚が薄くなってしまうのを予防できます。

ターンオーバーを整えるには

表面はしっかり保湿し、ピーリングをスキンケアに加えることです。

ピーリングは皮膚を薄くするというイメージが強いですが、皮膚を薄くするのではなく、一時的に薄くすることで皮膚の再生を促し、皮膚を厚くする治療です。

コラーゲンの産生にビタミンCが必要

ビタミンCは体内でコラーゲンが生成される反応に必要な物質です。
食事やサプリメントで摂取するのはもちろん、エレクトロポレーションなどで肌に直接導入するのも良いです。

水光注射は取扱注意

水光注射と言って、真皮に直接ヒアルロン酸をハンコ注射のように打って、厚みを増やす方法があります。

ヒアルロン酸だけでなく、プラセンタやボトックスなどを混ぜたりすることもあります。

悪くない治療ですが、この方法でヒアルロン酸を入れすぎると、本来の肌の美しさではない、「(何か美容整形を)やった感じの肌」になりがちです。

他のスキンケアとは違い、ヒアルロン酸を入れて膨らませているので即効性があり人気ですが、それに頼りすぎるのは考えものです。

皮下脂肪が増えたり減ったり、下垂したりする

皮下脂肪のコンパートメント

顔の皮下脂肪は、多くのコンパートメントに分かれています。
コンパートメントとは、部屋のようなもので、ひとかたまりになって膜に包まれているイメージです。

(図)

加齢により、その脂肪が重力に負けて垂れ下がります。また、量が減ったり増えたりすることもあります。

脂肪の量を調整する

脂肪が多すぎるとたるみを悪化させやすいので、脂肪溶解注射などで減らすと良いです。

逆に加齢で減ってしまった部分のコンパートメントは、ヒアルロン酸を注射することで補います。

脂肪の下垂に対する治療法

重力による脂肪の下垂に対しては、
たるみ治療の機器(高周波、超音波など)で引き締めたり、
溶ける糸のリフトアップにより物理的に上に持ち上げるなどの治療
が有効です。

下垂に対するこれらの治療は、同時にたるみの予防にもなる、良いリジュビネーション治療です。

支持靭帯の緩み

リテイニングリガメント

顔には特殊な靭帯があります。

(図)

骨膜と皮膚をくっつけている作用を持ちます。

これらの靭帯は、若い頃は太くしっかりとしていますが、加齢により弱くなり、たるみの一因となります。

支持靭帯の緩みに対する治療法

ヒアルロン酸を注入することで靭帯を強化できます。

骨の萎縮

加齢で顔の骨は変形して小さくなる

顔の骨は、萎縮し変形します。
全体的に若い頃よりも小さく萎縮します。
すると、皮膚は余りますから、その分たるみやすくなります。

(図)

骨の萎縮に対する治療法

萎縮した部分を補うような形でヒアルロン酸を注入すると良いです。

萎縮を完全に防ぐのは難しいですが、たるみ治療の機器(高周波、超音波)などで熱刺激を加えることで多少予防できます。

表情筋の筋力低下

筋肉も年齢とともに衰えます。表情筋も例外ではありません。

表情筋の筋力低下に対する治療法

たるみ治療の機器(高周波、超音波など)で熱を与えて刺激することで、筋肉を鍛えるような作用を期待することができます。

よく言われている表情筋トレーニングは、筋力回復には良いですが、明らかにシワを悪化させるので、おすすめできません。

SMAS(顔面部表在性筋膜:Superficial Musculo Aponeurotic System)の緩み

スマスと呼ばれる筋膜の緩みはたるみに大きく影響します。

スマスの緩みに対する治療法

ハイフ(HIFU:High lntensity Focused Ultrasound:高密度焦点式超音波)と呼ばれる超音波の機器で、スマスに熱刺激を与え、ぎゅっと引き締めることができます。

たるみの治療法まとめ

根本的な治療方法

ピーリング、エレクトロポレーション

皮膚そのものを厚くし、肌を若い状態に維持します。

たるみ治療の機器(高周波、超音波)

熱を加えることで、組織を引き締めたり、コラーゲンの産生を促進したり、たるみを予防する効果があります。

溶ける糸のリフトアップ

皮下脂肪の下垂を改善し、皮膚を元の位置に戻します。
コラーゲンの産生も促進され、血流も良くなります。
たるみの予防につながります。

加齢による変化に直接作用させる治療方法

ヒアルロン酸の注入

骨が萎縮したところ、脂肪が減ってしまったところ、緩んでしまった支持靭帯、に直接注入することで、たるみが改善します。

脂肪溶解注射

脂肪が多いとその重みで下垂しやすくなります。
余分な脂肪は減らしておいたほうが予防にも良いです。

また、加齢により脂肪の量が増えやすいコンパートメントがあります。もし増えている場合は減らすと良いです。

フェイスリフト手術

言わずと知れた、たるんで余った皮を切って縫う方法です。効果は劇的です。その後のたるみを予防する効果はありません。

即効性がありたるみを隠すのには良い治療方法

水光注射

ヒアルロン酸を真皮に全体的に細かく注射することで、皮膚が薄くなってしまったのをカバーします。

ヒアルロン酸以外の成分による副次的な効果も期待できますが、基本的には皮膚をヒアルロン酸で膨らませているだけです。

良い治療ではありますが、即効性があるからと言って頼り過ぎないのが良いです。

注入の際にハンコ注射のように細かく針を刺すので、その刺激によるリジュビネーション効果はあるでしょう。

たるみでできた線や影をヒアルロン酸で埋める

ゴルゴラインの部分は、脂肪が加齢で減りやすい部分なので、補うことにはとても意味があります。

しかし、ほうれい線とマリオネットラインは、たるみにより目立ってしまっている影なので、それをヒアルロン酸で埋めて隠したところで根本治療にはなりません。

他のたるみ治療をフルでしたとしても多少は残ってしまう影なので、残ってしまった影を埋める程度の量を使用するのは賢い方法です。

即効性があるからと言ってヒアルロン酸で埋めるのに頼ってばかりいると、いつの間にかたるみはもっと進行してしまいます。

根本治療を心がけましょう。

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