若返るための美容整形の種類
プチ整形と本格整形
若返るための美容整形にも、
プチ整形とメスを使う本格美容整形の2種類あるというお話をしました(前記事参照)。
老化予防になるものと、ならないもの
アンチエイジングのための美容医療には、プチ整形と本格整形で分ける軸のほかに、もう一つ分け方があります。
それは、
・本当の意味で老化を予防・改善するもの
・すでに老化してしまったもののを埋め合わせるもの
という分類です。
本当の意味で老化を予防・改善する治療
例えば、
肌を活性化させてコラーゲンを増やすような機器
たるみの改善・予防のための溶ける糸のリフトアップ
シワが深く刻まれるのを予防するためのボトックス注射
シミのレーザー治療
成長因子やPRPによる小じわ治療
などは、老化の症状の根本に働きかけ、改善・予防する治療です。
リジュビネーション治療などと呼ばれます。
すでに老化してしまったものを埋め合わせる治療
例えば、
たるみでできたほうれい線などの陰にヒアルロン酸を入れて膨らませる
たるんだ皮膚を切り取って引き上げるフェイスリフト手術
老化で骨が変形して凹んだコメカミにヒアルロン酸を入れて膨らませる
など、予防にはならないけど、老化による見た目の変化をカバーするものです。
悪い言い方をすれば、ごまかしです。
すでに老化してしまっているものに対する治療
ただ、ある程度以上老化が進んでしまっている場合は、この方法を取るしか無くなります。
メスを使う本格整形による若返りは全てこの分類ですが、
ヒアルロン酸などのプチ整形などでもこちらに分類されるものがあります。
メスを使う本格整形の効果はすごい
メスを使う本格整形による効果は素晴らしいものがあります。
余った皮膚を切り取るという大技は、他のどの治療にも代え難い高い効果があります。
しかし、程度の差はあれ傷は残りますし、切って引き伸ばされた皮膚は、たるみこそなくピーンとしているものの、肌そのものは薄くなり、肌の若々しさやエネルギーは損なわれます。
余った皮膚を切り取ることで見た目の形は若い人に近づけても、メスを入れることにより肌そのものは逆に老化してしまい、本当の意味で若返っているとは言えません。
老化して変化した骨格の矯正にヒアルロン酸は特効
老化すると骨も変形します。
コメカミが凹み、眼窩はくぼみ、アゴも小さくなります。
骨の変化を予防する美容医療的な方法はまだ開発されておらず、予防は難しいです。
凹んだところはヒアルロン酸を体積を補うを見た目を整えることができます。
同様に、顔の脂肪も、加齢とともに減りやすい場所があり、それはヒアルロン酸で簡単に補うことができます。
シワを伸ばすためにヒアルロン酸を入れて膨らませるのも同じ発想です。
このように、ヒアルロン酸は、老化とともに変化してしまった部分を埋め合わせるのに最適です。
言い換えれば、
ヒアルロン酸にかなり頼るようになってしまった時点で、老化は進んでしまっている
ということです。
本当に老化を予防できるのはリジュビネーション治療
予防のための治療は効果がわかりにくい
本当の意味で老化を予防・改善させる治療は、すでに老化してしまったものを埋め合わせる治療に比べると、効果が分かりにくいです。
しかし、本当に若い状態を保つには、前者の治療を地味に続けていくことが重要です。
若い顔とヒアルロン酸で膨らんだ顔は、違う
シワシワにしなびた肌をヒアルロン酸で膨らませた顔と、
肌そのものがコラーゲンに満ちていて若々しい顔では、
形はそれほど変わらなくても、与える印象は全然違います。
年齢を重ねても若々しい肌状態を保つには、リジュビネーション治療を地味に続けることが大切です。
老化してからごまかす、その前に
リジュビネーション治療は効果はあまりはっきりとは目に見えないことが多いので、おろそかにする人は多いです。
シワやたるみが出てしまってから初めて、慌ててヒアルロン酸で膨らませてごまかす、その頃にはコスパ的にリジュビネーション治療には手を出さない、という人も多い印象です。
20代後半からはリジュビネーション治療で老化予防
老化の根本に働きかけ予防するような施術メニューは、20代後半くらいから少しずつ始めると良いです。
30代後半の頃には、何もしてなかった人に比べると雲泥の差になっています。
長年そのような治療を続けていても、年を取れば次第に老化の兆候は現れてくるものです。
そこを、まずはプチ整形でできる埋め合わせの治療から開始し、リジュビネーション治療は継続する。
それを続けると、かなり奇跡的に若い状態を保つことが可能な時代になっています。メスを使う本格整形は、70代、80代まで持ち越せることでしょう。
アンチエイジングの極意
アンチエイジンの極意は、
1.健康的な生活習慣(睡眠、食事、運動、紫外線対策、保湿)
2.本当の意味で老化を予防・改善するリジュビネーション治療
で老化を最大限予防しつつ、
それでも出てきてしまった老化の症状に対し、
3.すでに老化してしまったものを埋め合わせる治療
を、プチ整形などダメージの少ない簡単なものから始め、
それでも改善できない皮膚の余りなどに対しては
4.メスを使う本格整形による若返り
を受ける。
ただしこれは最終手段としてなるべく温存することが望ましいです。
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