リジュラン注射は本当に効果ない？失敗しない方法と期待できる効果とは

リジュラン注射はサーモン由来のポリヌクレオチド成分を注入し、肌の再生を促進させるため、弾力やハリを向上させる効果^1)2)3)4）があります。しかし実際は、効果を感じる人もいれば、思ったほどの結果が得られなかったと感じる人もいます。

よくある「効果がない」理由は5つ。

• 即効性を期待しすぎている
• 施術回数が不足している
• 個人差がある
• 適切なアフターケアが行われていない
• 誤った期待や施術のミスマッチ

本記事では、リジュランの実際の効果や効果期間、効果ないと感じる理由について、科学的な視点や医師の意見をもとに徹底解説していきます。リジュランを試そうか迷っている方や効果に不安を感じている方も必見です！

1）Park KY, Seok J, Rho NK, Kim BJ, Kim MN. Long-chain polynucleotide filler for skin rejuvenation: efficacy and complications in five patients. Dermatol Ther.

2016 Jan-Feb;29(1):37-40. doi: 10.1111/dth.12299. Epub 2015 Nov 2. PMID: 26814448. 
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26814448/

2）Lee YJ, Kim HT, Lee YJ, Paik SH, Moon YS, Lee WJ, Chang SE, Lee MW, Choi JH, Jung JM, Won CH. Comparison of the effects of polynucleotide and hyaluronic acid fillers on periocular rejuvenation: a randomized, double-blind, split-face trial. J Dermatolog Treat.

2022 Feb;33(1):254-260. doi: 10.1080/09546634.2020.1748857. Epub 2020 Apr 6. PMID: 32248707. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32248707/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32248707/

リジュランが効果ないと感じる理由

リジュラン注射が「効果ない」理由は以下の5つが考えられます。

効果ない理由①即効性を期待しすぎている

リジュランは即効的な効果が期待できる施術ではなく、肌の再生や修復には時間がかかるため、すぐに目に見える効果を感じられない場合があります。通常、数週間から数か月かけて徐々に肌が改善されていくため、即効性を求めている人には「効果がない」と感じるかもしれません。

効果ない理由②施術回数が不足している

リジュランの効果は1回の施術で劇的な変化を感じることは稀です。通常、複数回の施術を行うことで効果が高まるため、1回や2回の施術だけで効果を判断してしまうと「効果がない」と感じられることがあります。

効果ない理由③ 個人差がある

肌の状態や再生能力には個人差があり、効果が現れやすい人とそうでない人がいます。例えば、年齢や肌のダメージの程度、生活習慣などによって、リジュランの効果が感じにくい場合もあります。肌のターンオーバーが遅い人や、深刻なダメージを抱えている人は、効果が出るまで時間がかかる可能性も考えましょう。

効果ない理由④ 適切なアフターケアが行われていない

施術後のアフターケアが不十分だと、リジュランの効果が十分に発揮されないことがあります。紫外線対策や保湿ケアが施術後に適切に行われない場合、肌の再生力が低下し、期待する結果が得られない可能性があるので注意。

効果ない理由⑤ 誤った期待や施術のミスマッチ

リジュランは肌の再生と保湿に優れていますが、シワやたるみ、深い凹凸に対しては即効性のある治療法ではありません。深いシワやたるみ、目立つニキビ跡を短期間で劇的に改善したい場合には、リジュラン単独では効果が薄いことがあります。適切な施術方法や期待とのズレがあると、「効果がない」と感じられることがあるのです。

---

上記のような理由により、リジュラン注射が「効果ない」と思われるケースがあります。リジュランの特性を理解して適切な施術とケアを行うことで、効果を最大限に引き出せます。

まずは無料カウンセリングでご相談ください。カウンセリングのみでお帰り頂いても構いません。

リジュランの効果を医師が解説

リジュランの主成分のポリヌクレオチド（Polynucleotide、PN）は、ヌクレオチドが多数連なった高分子化合物です。DNAやRNAもポリヌクレオチドの一種であり、細胞の成長や修復に重要な役割を果たします。美容治療で使用されるPNは主にサーモンのDNAから抽出で、人間の肌と非常に相性がよく、免疫反応が少ないため選ばれています。

主成分のポリヌクレオチドと、実際に行う美容医療の注射後に分けてどんな効果があるのか解説します。

ポリヌクレオチドの働き

リジュランの主成分であるポリヌクレオチドは、肌の再生や修復を促進する成分として注目されています。その働きや仕組みを解説します。

肌細胞の再生促進

• 細胞再生の促進：ポリヌクレオチドは、肌細胞のターンオーバー（新しい細胞が生まれ、古い細胞が排出されるサイクル）を正常化させ、ダメージを受けた細胞や老化した細胞の修復をサポートします。
• 線維芽細胞の活性化：線維芽細胞はコラーゲンやエラスチンの生成を担う細胞です。ポリヌクレオチドがこれらの細胞を活性化させ、肌の弾力やハリを回復させます。

コラーゲン生成の促進

ポリヌクレオチドはコラーゲンの生成を促進する作用を持っています。コラーゲンは肌の弾力やハリを維持するために欠かせない成分ですが、加齢やダメージによって減少します。ポリヌクレオチドを注入することで、コラーゲンの産生を増加させ、シワやたるみを改善し、肌の質感を整えます。

抗炎症作用

ポリヌクレオチドには、肌の炎症を抑える働きがあるため、施術後の赤みや腫れなどの炎症反応が軽減されて肌の回復が早まります。ニキビ跡⁵⁾やダメージを受けた肌にも有効で皮膚の修復を促します。

次に、実際に美容医療として肌に注射した時に期待できる効果を紹介します。

3）Pak CS, Lee J, Lee H, Jeong J, Kim EH, Jeong J, Choi H, Kim B, Oh S, Kim I, Heo CY. A phase III, randomized, double-blind, matched-pairs, active-controlled clinical trial and preclinical animal study to compare the durability, efficacy and safety between polynucleotide filler and hyaluronic acid filler in the correction of crow’s feet: a new concept of regenerative filler. J Korean Med Sci.

2014 Nov;29 Suppl 3(Suppl 3):S201-9. doi: 10.3346/jkms.2014.29.S3.S201. Epub 2014 Nov 21. Retraction in: J Korean Med Sci. 2016 Feb;31(2):330. doi: 10.3346/jkms.2016.31.2.330. PMID: 25473210; PMCID: PMC4248006. 
https://synapse.koreamed.org/pdf/10.3346/jkms.2014.29.s3.s201

4）Cavallini M, Bartoletti E, Maioli L, Massirone A, Pia Palmieri I, Papagni M, Priori M, Trocchi G; As Members of The Polynucleotides HPT™ Priming Board, Collegio Italiano delle Società Scientifiche di Medicina Estetica (Italian College of the Aesthetic Medicine Scientific Societies) – SIME, AGORÀ, SIES. Consensus report on the use of PN-HPT™ (polynucleotides highly purified technology) in aesthetic medicine. J Cosmet Dermatol.

2021 Mar;20(3):922-928. doi: 10.1111/jocd.13679. Epub 2020 Sep 21. PMID: 32799391; PMCID: PMC7984045. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/jocd.13679

5）Antonino Araco, Francesco Araco, Preliminary Prospective and Randomized Study of Highly Purified Polynucleotide vs Placebo in Treatment of Moderate to Severe Acne Scars,

Aesthetic Surgery Journal, Volume 41, Issue 7, July 2021, Pages NP866–NP874
 https://doi.org/10.1093/asj/sjab125

リジュラン注射後に期待できる効果

効果	詳細
肌の弾力とハリの向上	ポリヌクレオチドがコラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌の弾力性やハリを改善します。
シワやたるみの改善	特に目元や口元の小じわ、フェイスラインのたるみが軽減され、若々しい印象を与えます。
肌の再生・修復促進	細胞の修復と再生を促進し、肌のターンオーバーを改善するため肌質が向上します。
保湿効果の向上	肌の水分保持能力が高まり、しっとりとした肌を実現。乾燥によるトラブルを予防します。
血行促進による肌の活性化	血行が良くなることで、栄養が行き渡り、肌の新陳代謝が活発になります。
炎症の軽減	施術後の赤みや腫れが軽減され、ダメージを受けた肌が早く回復します。

リジュランの効果に加えて創傷治癒の効果も期待できる

水光注射でリジュランを注入する場合、細かい針で顔を傷つけることになります。その傷が回復する際に、コラーゲン生成などを促し、肌が生まれ変わる効果が期待できます。

リジュランは様々な効果が期待できる製剤です。しかし、思ったほどの結果が得られなかったという声があるのはなぜでしょうか？次に「効果がない」と感じる理由について解説していきます。

効果期間はいつからいつまで？リジュラン施術後の経過

リジュラン注射後は徐々にコラーゲンの生成が促進されるため、肌の弾力やハリの改善を感じるのは約2〜4週間後が一般的です。初回は2～3週間ごと3～5回注入の間隔で行うのを推奨。効果の持続期間は、約3ヶ月～6ヶ月程度とされています。

ただし効果の持続期間は個人差があるため、医師と相談しながら施術計画を立てましょう。通常は回数を重ねることで効果が持続します。

実際の経過例を紹介します。

症例1～2は、メーカー提供の症例写真です。当院での施術ではございませんのでご了承ください。すべての患者様に同等の効果を保証するものではございません。

症例1（リジュランHearer）

治療内容	サーモンDNA由来の有効成分ポリヌクレオチドを主成分としお肌自体を再生・修復する注入療法
期間・回数	2週間
副作用・リスク	腫れ、熱感、痛み、皮下内出血、注入部位の凹凸、アレルギー反応、感染、血流障害、色素沈着
費用（当院の参考費用）	39,800円(税込)〜360,000円(税込)*回数・量により変動

症例2（リジュランi）

治療内容	サーモンDNA由来の有効成分ポリヌクレオチドを主成分としお肌自体を再生・修復する注入療法
期間・回数	6週間（計3回）
副作用・リスク	腫れ、熱感、痛み、皮下内出血、注入部位の凹凸、アレルギー反応、感染、血流障害、色素沈着
費用（当院の参考費用）	26,800円(税込)〜315,000円(税込)*回数・量により変動

当院の治療や費用など詳細につきましては、お電話・Web予約にてお問合せください。

リジュランや効果の知っておきたい疑問

リジュランは何に効くのですか？

リジュランの効果は下記のとおりです。

• 肌のハリ・弾力の向上
• シワや小じわの改善
• くすみの軽減
• ダメージ肌の修復
• 保湿効果による乾燥肌の改善

リジュランは何回くらいやれば効果がありますか？

初回は2～3週間ごと3～5回注入の間隔で行うのを推奨しています。効果を持続させるためにっは回数を重ねることが大事です。

リジュランの継続期間はどのくらいですか？

1回の持続期間はおおよそ3か月～半年です。定期的な施術でより長期的な効果が期待できます。

リジュランは何ヶ月おき？1ヶ月おきに受けるべきですか？

初回は2～3週間ごと3～5回注入の間隔で行い、その後は肌の状態をみて医師と相談しましょう。適切な間隔で定期的に行うのが効果を保つために必要です。

リジュランはどのような人に向いていますか？

1つでも下記に当てはまる方はおすすめです。

• 肌のハリや弾力が低下していると感じる人
• シワやたるみを軽減したい人
• 乾燥肌やくすみを改善したい人
• 肌質を根本から改善したい人

リジュランはボコボコになりますか？

施術後はボコボコしたエンボスがみられることが多いです。早い方では2〜3日で消えて、約6日経過後には目立たなくなります。

失敗しない方法！リジュランの効果を最大限引き出すポイント

リジュランの効果を最大限に引き出すためには、以下のポイントに注意しましょう。

• 定期的な施術を行う
• 施術後の適切なアフターケア
• 他の美容施術と併用する
• 信頼できる施術者を選ぶ

定期的な施術を行う

リジュランは1回の施術では大きな変化を感じにくい場合が多いため、複数回の施術を行うのが効果を引き出すために大切です。通常、初回は初回は2～3週間ごと3～5回程度の施術を行い、その後は定期的なメンテナンスをすることで、長期間効果を維持できます。

施術後の適切なアフターケア

保湿と紫外線対策がとても重要です。リジュランは肌の再生を促すため、施術後に肌が乾燥しやすくなったり、外部からの刺激に敏感になりやすくなります。保湿クリームや美容液でしっかりと保湿を行い、UVケアを徹底することで、効果を高められます。

他の美容施術と併用する

リジュランは肌の再生や保湿に優れている一方で、深いシワやたるみの改善には限界がある場合もあります。そのため、ヒアルロン酸注射やボトックスなどの他の美容施術と併用することで、相乗効果を期待できます。たとえば、リジュランで肌の質を整え、ヒアルロン酸でボリュームを足すと、全体的な若返り効果が高まります。

信頼できる施術者を選ぶ

リジュランの効果は、施術技術や経験に大きく左右されます。熟練した施術者を選べば、最適な注入量や部位、深さなどを調整できて効果を最大化できます。また、施術者としっかりと相談し、自分の肌状態に合った治療プランを作成してもらうことも重要です。

上記のポイントを押さえることで、リジュランの効果を最大限に引き出し、持続的な効果が期待できます。

リジュラン(REJURAN)とは？

リジュランとは、肌の再生と若返りを目的とした美容注射で、特にアンチエイジング分野で注目されています。以下に基本情報をまとめました。

主成分	ポリヌクレオチド（PN） サケ由来のDNA断片。肌の再生力を高め、修復とコラーゲン生成を促進
期待される効果	肌のハリ・弾力の向上 シワや小じわの改善 くすみの軽減 ダメージ肌の修復 保湿効果による乾燥肌の改善
適応部位	顔、首、手の甲など、老化が気になる部位
効果の持続性	1回の効果は数か月～半年 定期的な施術で長期的な効果が期待できる
副作用	一時的な腫れ、赤み、内出血が発生する可能性あり
ダウンタイム	一般的には2〜6日程度で症状が回復 内出血がある場合は施術から1週間程度

リジュランの種類・効果を解説

リジュラン製剤にはいくつかの種類があり、それぞれの用途や効果によって使い分けられます。代表的なリジュラン製剤をご紹介します。

リジュランの種類	特徴・用途	使用部位	主な効果
リジュランHealer	最も一般的なタイプで、肌再生と若返りを目的とした基本的なリジュラン。自然なエイジングケアに効果的。	顔全体、首、デコルテ、手の甲など広範囲	肌の再生、シワ・たるみの改善、ハリ・弾力向上、肌の若返り
リジュランi	目元専用のタイプ。デリケートな目周りのシワやくすみを改善。	目元の周囲（目の下、目尻、まぶたなど）	小じわの改善、目元のハリ向上、くすみの軽減
リジュランS	主にニキビ跡や瘢痕の改善が目的。通常のリジュランよりも粘性が高く、凹凸のある肌に特に効果的	顔、首、デコルテ、手の甲など広範囲	肌の弾力向上、シワ改善、肌質改善、肌再生、瘢痕の改善
リジュランHBplus	ヒアルロン酸と麻酔成分を含有し、痛みに配慮・保湿力を強化したタイプ。リジュランとヒアルロン酸の相乗効果で保湿と若返りを目指す。	顔全体、首、手の甲など	高い保湿効果、ハリ・ツヤ改善、肌の再生

▶リジュランiの効果を詳しく見る

リジュランの副作用やデメリット

リジュラン注射は、以下のようなリスクが考えられます。

• 効果が徐々に現れるため即効性がない、
• 腫れや内出血が一時的に発生する可能性
• 注入後にしこりができる可能性
• アレルギー反応
• 施術者の技術不足による不均一な仕上がり

ただし、経験豊富な医師による適切な施術とケアであれば、肌の自然な再生力を引き出し、若々しい肌を取り戻しやすいです。無料カウンセリングで相談してみましょう。

リスクを最小限に抑えるための注意点

リジュラン注射のリスクを最小限に抑えるための注意点は以下の通りです。

1. 経験豊富で信頼できる施術者を選ぶ
2. カウンセリングで肌の状態や希望を伝える
3. 保湿や紫外線対策などアフターケアを徹底する
4. アレルギー歴や持病を正確に伝える
5. 医師の指示に従い過剰な施術を避ける
6. 施術に伴う副作用を事前に理解しておく
7. 施術前後はアルコールや喫煙を控え、十分な睡眠をとる

美容医療は効果が期待できる分リスクもあります。対策できることもあるので、失敗しないために気をつけましょう。

▶リジュランの痛みはどれくらい？詳しく見る
▶リジュラン注射ダウンタイムの日数・症状について詳しく見る

リジュラン他の美容注射との違い・効果比較

スキンブースターや美容注射は多くの種類があります。それぞれの違いをまとめたので、自分の悩みや希望に合ったものを選ぶ参考にしてください。

他の美容注射(薬剤)との比較

リジュランと併用できる注射・相性がいいのは？

リジュランと組み合わせることで相乗効果を発揮する施術があります。以下におすすめの4つを紹介します。

ヒアルロン酸注射

リジュランは肌の再生と修復を促す効果がありますが、ヒアルロン酸は即効性があり、肌にハリと保湿をもたらします。両者を併用することで、短期的なハリと長期的な肌質改善を同時に得ることができ、相乗効果が期待されます。

ボトックス注射

ボトックスは筋肉の収縮を抑えることで、シワの形成を防ぐ効果があります。リジュランが肌の内部から再生を促進し、ボトックスが表情ジワを予防するため、併用すると総合的なアンチエイジング効果が高まります。

リジュランとボトックスの違いについて見る

PRP注射（多血小板血漿注射）

PRP注射は自己血を使って成長因子を注入し、肌の回復力を高めます。リジュランと併用することで、より強力な細胞再生と治癒効果が得られ、肌質の改善や傷跡の回復を促進します。

【番外編】エレクトロポレーションなどの鎮静施術

リジュラン水光注射や手打ち注射は、皮膚に注射を行うため、施術後に一時的な赤みや腫れが生じることがあります。エレクトロポレーションなどの鎮静施術を行うことで、症状を軽減して肌の回復を早められます。

リジュランと他の美容施術の相乗効果で、より満足する結果が得られます。結果を出すためには、攻めと守りの両方を上手く組み合わせていきましょう。