サーモン注射とリジュランの違いは5つ！どっちがいいか成分や効果を比較

サーモン注射はPDRNを主成分とし、肌の保湿・弾力向上に優れ、乾燥やダメージ肌を改善します。リジュランの主成分はPNで、細胞再生や抗炎症効果が高く、しわや弾力低下の改善に効果的。両方サーモン由来ですが、成分が異なるため違いがあります。

〈サーモン注射とリジュラン注射の比較表〉

項目	サーモン注射	リジュラン注射
主成分	ポリデオキシリボヌクレオチド（PDRN）	ポリヌクレオチド（PN）
効果	保湿、肌の弾力改善、くすみ改善	肌の再生修復、弾力回復、シワの改善
治療頻度	1か月に1回程度、3～5回の施術推奨	2〜3週間ごと3～5回の施術推奨
持続効果	数週間～数か月（個人差あり）	数か月～半年（個人差あり）
ダウンタイム	軽度の赤みや腫れ	数日の赤みや腫れ
費用相場	1回あたり約1.5～5万円程度	1回あたり約3～6万円程度

本記事では、それぞれの効果や施術内容の違いを分かりやすく解説します。似ていますが違いはあるので、メリットやデメリットも知った上でどっちがいいか選択しましょう。

サーモン注射とリジュランの違い5つを解説

サーモン注射とリジュランの違いを、5つの項目に分けて詳しく解説します。

違い① 成分・作用

・PDRN（サーモン注射）

デオキシリボ核酸（DNA）を構成するヌクレオチドが短い鎖で繋がった分子です。サーモン精巣から抽出されたDNAを低分子化しており、肌への浸透が良い特徴があります。

・PN（リジュラン）

ポリヌクレオチドは、より長い鎖のDNA構造を持ち、細胞の修復を助けるのに特化しています。PNの高分子構造は、肌の再生やハリ改善を促進するために適しています。

両方ヌクレオチド（DNAの構成成分）からなる分子ですが、鎖の長さや構造の違いにより、肌への効果も異なります。短い鎖で構成されるPDRNは保湿効果や肌の弾力向上に効果的で、長い鎖で構成されるPNは肌の再生や抗炎症作用に優れています。

違い② 美容効果

・サーモン注射

主な効果は保湿、弾力改善、くすみ軽減です。肌の表面の乾燥や軽いダメージを改善し、肌の質感を整えます。保湿効果が高く、乾燥肌や透明感を求める人にぴったり。

・リジュラン

肌の再生や修復効果が強く、シワやハリ低下の改善、毛穴の引き締めに優れています。特に、老化によるダメージが深い肌層に働きかけ、弾力やハリを取り戻すことが目的とされています。より深い層でのエイジングケアを目指す方に適しています。

サーモン注射は施術後1週間以内に肌のハリや保湿感が現れる場合が多いです。リジュランは、より安定した細胞の再生や肌質改善を促すため、効果は1～2週間でじわじわと現れる傾向があります。

違い③持続性

・サーモン注射

通常、3～5回の施術が推奨されます。1回の効果は数週間から数か月持続しますが、個人差があり、メンテナンスを行うことで効果が長続きします。肌の表面に働きかけるため、比較的早く効果が現れることが多いです。

・リジュラン

通常、3～5回の施術で最大の効果が得られて、効果は数か月から半年持続します。深い肌層に働きかけるため、結果が現れるのに少し時間がかかる場合がありますが、長期間にわたり効果が持続し、メンテナンスでさらに長く効果を維持できます。

効果の持続性を求めるならリジュランがより効果的です。ただし、維持するためには両方とも定期的な施術が必要になります。

違い④ 副作用・リスク

・サーモン注射

注射後、軽い腫れや赤み、場合によっては内出血が見られることがありますが、通常は数日以内に収まります。重大な副作用はほとんどなく、リスクが低い施術です。

・リジュラン

同様に、赤みや腫れが見られる場合があります。内出血のリスクもありますが、リジュランは肌の修復により深く作用するため、一部の人では痛みがサーモン注射より強く感じられることがあります。また、注射部位に一時的な違和感を感じることもあります。

違い⑤ 料金

・サーモン注射

1回の施術は、1.5～5万円が相場です。施術回数によって総額が異なりますが、比較的コストが低めで手軽に試せる美容注射です。

・リジュラン

1回の施術は、3～6万円が相場です。リジュランは再生修復力が高いため、サーモン注射よりも若干高額です。特に、長期間効果が持続することを考慮すると、トータルコストの面でコスパが高いとも言えます。

どっちがいい？サーモン注射とリジュランのおすすめな人

サーモン注射は、保湿や肌の表面の改善に適しており、比較的即効性があります。リジュランよりも安価なため手軽に始められ、乾燥やくすみが気になる方に向いています。

リジュランは、肌の修復やエイジングケアに優れており、深いダメージ改善を目指す方におすすめです。持続力が高いため、老化が気になる方や、深いシワの改善を求める方に適しています。

どちらを選ぶかは、肌の悩みや予算に応じて決めるとよいでしょう。

サーモン注射がおすすめな人

• 乾燥やくすみが気になる人
• 肌のハリや弾力を手軽に改善したい人
• 比較的コストを抑えたい人
• ダウンタイムを最小限に抑えたい人

リジュラン注射がおすすめな人

• シワや弾力の改善を目指す人
• 肌の老化やダメージが気になる人
• 持続性の高い効果を期待する人
• 肌の再生や修復を深いレベルで行いたい人

サーモン注射とは？（PDRN）

サーモン注射は、サーモン由来のPDRN（ポリデオキシリボヌクレオチド）を使用した美容注射です。主に肌の保湿、弾力改善、くすみの解消を目的とし、細胞の再生を促進。ダウンタイムが短く即効性があるため、手軽に肌の質感を改善したい人に人気があります。

PDRNの特徴・作用機序

PDRNは細胞修復と栄養供給を通じて全体的な肌の再生を促進します。

1. 細胞修復: PDRNは細胞のDNAに結合し、傷ついた細胞の修復を促進します。
2. 血行改善: 血管新生を促し、血液循環を良くすることで、肌に栄養を供給します。
3. コラーゲン生成: 皮膚のコラーゲンやエラスチンの生成を助け、肌の弾力を向上させます。
4. 抗炎症作用: 肌の炎症を抑えることで、健康な肌を保ちます。

メリット・デメリット

メリット	デメリット
保湿効果が高い 副作用が少ない 早く効果を実感しやすい	効果の持続が短い 施術回数が必要 赤みや腫れが出る可能性

サーモン注射は保湿や肌の弾力改善に効果的な美容治療ですが、効果の持続性や個人差に注意が必要。即効性はあるので、イベント前に計画的に取り入れるのもいいですね。自分の肌状態や希望に合わせて施術を検討すると良いでしょう。

リジュラン注射とは？（PN）

リジュラン注射は、ポリヌクレオチド（PN）を主成分とする美容注射です。肌の深部に働きかけてコラーゲンやエラスチンの生成を促進。これにより、シワやたるみの改善、肌のハリと弾力の向上が期待できます^1)2)3)4)5)。

PNの特徴・作用機序

PNは細胞の増殖とエイジングケアに特化しています。

1. 細胞増殖: PNは主に線維芽細胞を刺激し、細胞の増殖を促進します。
2. コラーゲン生成: コラーゲンやエラスチンの合成を助け、肌のハリと弾力を向上させます。
3. 細胞間信号伝達: PNは細胞間のコミュニケーションを助け、肌の機能を向上させます。
4. 抗炎症作用: 肌の炎症を抑えることで、健康的な肌環境を維持します。

メリット・デメリット

メリット	デメリット
再生促進効果が高い 持続性がある 安全性が高くアレルギー反応が少ない	赤みや腫れが出る 施術費用が高め 効果実感に時間が必要

リジュラン注射は肌の再生やエイジングケアに非常に効果的ですが、施術に伴う痛みやコスト、個人差に注意が必要。痛みに弱い方は手打ちではなく水光注射がおすすめです。

▶リジュランの痛みはどれくらい？詳しく見る
▶リジュラン注射ダウンタイムの日数・症状について詳しく見る

リジュランの種類と選び方

リジュラン製剤にはいくつかの種類があり、それぞれの用途や効果によって使い分けられます。代表的なリジュラン製剤をご紹介します。

リジュランの種類	特徴・用途	使用部位	主な効果
リジュランHealer	最も一般的なタイプで、肌再生と若返りを目的とした基本的なリジュラン。自然なエイジングケアに効果的。	顔全体、首、デコルテ、手の甲など広範囲	肌の再生、シワ・たるみの改善、ハリ・弾力向上、肌の若返り
リジュランi	目元専用のタイプ。デリケートな目周りのシワやくすみを改善。	目元の周囲（目の下、目尻、まぶたなど）	小じわの改善、目元のハリ向上、くすみの軽減
リジュランS	主にニキビ跡や瘢痕の改善が目的。通常のリジュランよりも粘性が高く、凹凸のある肌に特に効果的	顔、首、デコルテ、手の甲など広範囲	肌の弾力向上、シワ改善、肌質改善、肌再生、瘢痕の改善
リジュランHBplus	ヒアルロン酸と麻酔成分を含有し、痛みに配慮・保湿力を強化したタイプ。リジュランとヒアルロン酸の相乗効果で保湿と若返りを目指す。	顔全体、首、手の甲など	高い保湿効果、ハリ・ツヤ改善、肌の再生

リジュランHealer（ヒーラー）

• 特徴：最も基本的なリジュラン製剤で、皮膚の深層に働きかけ、肌の再生を促進します。エイジングケアとして広く使用され、肌のハリや弾力を改善するのに効果的です。
• 用途：全顔の若返り、肌質改善、シワの軽減。

リジュランi（アイ）

• 特徴：目元のデリケートな肌に特化したリジュラン製剤で、目の下のシワやクマ、たるみを改善します。目の周りの繊細な部位に適した低粘度の製剤です。
• 用途：目元のシワ、クマ、たるみの改善。

リジュランS（エス）

• 特徴：主にニキビ跡や手術跡など、瘢痕（はんこん）の改善を目的としています。通常のリジュランよりも粘性が高く、凹凸のある肌に特に効果的です。
• 用途：ニキビ跡や凹凸の改善、傷跡の修復。

リジュランHBplus（ハイドロバランスプラス）

• 特徴：肌の保湿力を向上させるために開発された製剤で、水分保持力を強化し、潤いのある肌に導きます。ヒアルロン酸や麻酔成分のリドカインが入っているため、痛みが気になる方におすすめです。
• 用途：保湿、乾燥による小ジワの改善、肌の輝きを向上。

自分の悩みや希望、適応部位を考えて最適なリジュランを選びましょう。

サーモン注射とリジュランのよくある疑問

サーモン注射とリジュランのよくある疑問に解答しました。

サーモン注射とリジュラン注射の違いは何ですか？

違いは成分、効果、持続時間、副作用、価格です。下記の比較表も参考にしてください。

スクロールできます

項目	サーモン注射	リジュラン注射
主成分	ポリデオキシリボヌクレオチド（PDRN）	ポリヌクレオチド（PN）
効果	保湿、肌の弾力改善、くすみ改善	肌の再生修復、弾力回復、シワの改善
治療頻度	1か月に1回程度、3～5回の施術推奨	2〜3週間ごと3～5回の施術推奨
持続効果	数週間～数か月（個人差あり）	数か月～半年（個人差あり）
ダウンタイム	軽度の赤みや腫れ	数日の赤みや腫れ
費用相場	1回あたり約1.5～5万円程度	1回あたり約3～6万円程度

サーモン注射は何に効くの？

サーモン注射は、主に保湿、肌の弾力改善、くすみの改善に効果があります。PDRN（ポリデオキシリボヌクレオチド）が肌の水分保持能力を高め、コラーゲン生成を促進し、血行を改善することで、透明感のある肌を実現します。

サーモン注射の持続期間は？

サーモン注射の効果の持続期間は通常、約2週間から数か月です。個人の肌質や生活習慣によって異なりますが、一般的には3回程度の施術を行うことで、持続期間を延ばせます。効果を維持するためには、定期的なメンテナンスを推奨。

サーモン注射は目の下に効果ありますか？

サーモン注射は、目の下の小じわやくすみ改善に効果が期待されます。PDRNが細胞修復やコラーゲン生成を促すのと保湿効果もあるため、目の下のハリと透明感、クマ改善にも寄与するとされています。

リジュランとリジュランiの違いは何ですか？

リジュランとリジュランiの主な違いは、使用される部位と粘度です。リジュランは全顔用で粘度が高く、肌の再生を促進しエイジングケアに適しています。一方、リジュランiは目元専用で粘度が低く、特に目の周りのシワやたるみの改善に特化。どちらもポリヌクレオチドを主成分としています。

悩みや適応に応じた美容注射を選ぼう

美容注射は、悩みや目的に応じて適切な治療を選ぶことが重要です。 成分や効果が異なるため、正しい選択をしないと、期待する結果が得られなかったり副作用が生じるリスクがあります。

希望や悩みも伝えつつ医師と相談し、自分に合った注射を選びましょう。当院は無料カウンセリングも行っているので、お電話・Web予約にてお問合せください。

• 特徴：肌の保湿力を向上させるために開発された製剤で、水分保持力を強化し、潤いのある肌に導きます。ヒアルロン酸や麻酔成分のリドカインが入っているため、痛みが気になる方におすすめです。
• 用途：保湿、乾燥による小ジワの改善、肌の輝きを向上。

1）Park KY, Seok J, Rho NK, Kim BJ, Kim MN. Long-chain polynucleotide filler for skin rejuvenation: efficacy and complications in five patients. Dermatol Ther.

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 https://doi.org/10.1093/asj/sjab125