ひと昔前までは、男性は床屋で理容師に、女性は美容院で美容師に髪の毛を整えてもらう時代でした。
今となっては、理容師と美容師の違いって何よ……というくらい、男性が美容院に行くのは当たり前。
でも、まだまだ美容分野においては男性は肩身の狭い思いをする場面も多いのではないでしょうか。
増え続ける男性美容の需要。美容皮膚科・美容外科クリニックでも
ほんの5年くらい前までは美容クリニックでも男性患者様はまだまだ少なかった印象がありますすが、ここ数年で明らかに増えているなぁと実感する毎日です。
特に、脱毛や肌ケアなどではかなり多くの方を診させていただいています。
美容といえば女性という常識は変わってきているんですね。
美容医療分野における男性の特徴
ですが、それに対する考え方や行動パターンなどはやはり男女で違います。
そこで、男性の特徴をまとめてみました。
男性は弱者
美容はそもそも女性をターゲットに発展してきたものであり、デフォルトは女性向けに設定されています。
最近増えてきたヒゲ脱毛のメニューも、基本は女性向けのクリニックが、とって付けたようにそれだけ男性用にやっている、という感じです。
ピンク色基調で作られたホームページ、女性向けの店内、女性向けの施術内容を提供している美容クリニック。
そこに、足を踏み入れることすら躊躇う男性もまだまだ多いはずです。男性特有の肌にしっかり対応できる美容クリニックは少ないです。
日本の一般社会はまだまだ男性優位社会なのに比べて、美容業界はそれ以上に女性優位にできているのが現状です。
男性をメインに美容メニューを提供するクリニックは非常に少ないです。
男性は理知的で理論的
数万人を超える患者様と接していると、患者様の国籍、性別、年齢、などによって大まかな性格(や美容医療に対する考え方)の傾向があることがわかってきます。
一般的に、男性は女性に比べて理知的で理論的です。
医学的なことを伝える必要のある医師としては、その特性はありがたい限りです。
対して女性は、感覚的で感情的なので、やや医学情報を正確に伝えにくい。
しかし美容クリニックは女性向けがデフォルトなので、スタッフからの説明も、全体的な対応も、女性に最大限ご満足いただけるような体制になっています。
さらっと書いてますが、これってけっこう重要なポイントです。
男性は怖がりで繊細
カウンセリングの時はあんなに冷静に理解したのに……。
いざ施術になると、男性は女性の何倍も怖がりで血が苦手で痛みも苦手で繊細です。
女性の我慢強さといったらそれはすごいです。
特に60代以上の日本人女性は「痛くなかったですか?大丈夫ですか?」と聞いても「大丈夫です、私が騒いだら先生にご迷惑ですし……。」とこれぞ大和撫子と思わせる謙虚さと芯の強さがあります。
対して男性は、
- 健康診断で採血されただけで迷走神経反射で倒れ(特に若い男性)
- 針が怖くて目を開けられない
- 血を見るだけで失神しそう
なんてことがよくあります。
例えば二重埋没法は怖がって目に力が入ってしまうと非常に腫れやすいのです。
それをカウンセリング時に血管の特性の説明を詳しく聞いて頭で理解したはずなのに、いざ施術になると「怖い、怖い、無理っす」などと言って、目をぎゅーーーっと力を入れてつぶってしまったりします。
概して男性はそういうのに弱いので、女性を相手にする時よりもさらに特別な配慮と優しさを持って接しなければいけないわけです。
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