男性型脱毛症の治療はまずこれから!推奨度Aの基本治療

男性型脱毛

男性型脱毛症は初期治療が大切

男性型脱毛症は、初期の治療が肝心です。

毛根が完全になくなってしまってからの治療は困難なことが多いです。

少し薄くなってきた頃から開始すれば、かなり進行を予防し、症状も改善できます。

プロペシアとミノキシジル

何よりも大切なのは、男性ホルモンに働きかける内服薬(フィナステリドまたはデュタステリド )を飲み、ミノキシジルという育毛剤を外用することです。

一般名フィナステリド=商品名プロペシア
一般名デュタステリド=商品名ザガーロ

この内服・外用治療は、皮膚科学会のガイドラインで推奨度Aとされており、他のどの治療よりも高い効果が証明されているものです。

まずはここからスタートです。

プロペシアとザガーロはどっちがいいの?

内服薬には2種類ありますが、基本的にはどちらか1種類で大丈夫です。
プロペシアの方が副作用が少なめのため、まずはプロペシアを内服することが多いです。

プロペシアで効果が出るのに3ヶ月以上かかるのに対し、ザガーロの方が早く効果が出ますが、その後の効果の差ははっきりしないと言われています。

プロペシアでは効果が少なかった場合は、ザガーロに変えたり、併用したりすると効果が出てくることがあります。

プロペシアは飲み続けなければならない

問題は、飲むのをやめてしまうと、薄毛が進行してしまうところです。プロペシアもザガーロも同様です。

精子数が減少してしまうので、妊活中は髪の毛を犠牲にして中止した方が良いですが、副作用がそれほどでもなければ長年飲み続けている人も多いです。

プロペシアで性欲減退するってホント?

副作用として有名な性欲減退ですが、本当に性欲減退の副作用が起きる人の割合よりも、ノセボ効果で性欲減退している人の方が多いと言われています。(精子数が減少するからといって必ず性欲が減退するわけではありません)

ノセボ効果とは

ノセボ効果とは、副作用があると信じ込むことによって、その副作用がより強く出現することです。

プラセボ効果(偽薬なのに薬だと信じ込むことで何らかの改善がみられること)の逆です。

ザガーロは性欲減退の副作用が多い

プロペシアによる性欲減退の副作用は0.2%程度と言われていますが、
ザガーロでは5%以上と言われています。

 

次に、それぞれの薬剤のおおまかな解説です。

フィナステリド(プロペシア)

作用機序

Ⅱ型5α-還元酵素の特異的阻害剤。
テストステロンから5α-DHTへの活性化を阻害します。

即効性はない

即効性はなく、服用開始から3ヶ月で抜け毛の減少を自覚する人が多いです。6ヶ月~1年で80%の人が効果を実感します。
誰にでも劇的な変化が出るわけではないので、過大な期待は禁物です。

副作用

主な副作用は、性欲減退、勃起不全、稀に肝機能障害です。

その他注意点

前立腺癌のスクリーニング血液検査に使われる腫瘍マーカーPSAが50%低下するので、検査の際は内服していることは医師に申告する必要があります。50歳以上では、内服を開始する前にPSA値を測定しておくことが望ましいです。女性は飲んではいけません。

デュタステリド (ザガーロ)

作用機序

I型5α-還元酵素、Ⅱ型5α-還元酵素の両方を阻害します。もともとは前立腺肥大症の薬でした。

効果が出るのが早い

フィナステリドよりも効果を実感するのが早いですが、6ヶ月後以降の効果に明らかな差はないと言われています。

フィナステリドで十分な効果がない場合にデュタステリドに変更したり、併用したりすることで改善が得られることがあります。

副作用はプロペシアよりも強め

性機能障害の副作用はの頻度はデュタステリドの方が高いです。

PSAについてはフィナステリドと同様です。女性には禁忌です。

ミノキシジル

もともと降圧剤(血圧を下げる薬)として開発された薬ですが、全身の体毛が濃くなる副作用が見つかりました。

現在では降圧剤ではなく、外用の育毛剤として使われるようになったという経緯があります。

血管を拡張して血流改善させると考えられますが、作用機序はまだ十分に解明されていないようですが、効果は高めです。

男性ホルモンに関わるものではないので、女性も使用可能で、円形脱毛症にも効果あります。

ミノキシジルの内服は推奨されていない

外用剤としては非常に有用なミノキシジルですが、内服治療は推奨されていません。

毛髪のみでなく、全身が毛深くなってしまいます。

また、血圧低下、胸痛、心不全などの重大な副作用も報告されており安易に飲むべきではありません。

 

以下に、参考までに添付文書の記載を載せておきます。
わかりやすくまとめたりしていないので、読み飛ばして大丈夫です。

フィナステリド(プロペシア)添付文書

効果効能

男性における男性型脱毛症の進行遅延。

<効能・効果に関連する使用上の注意>

1.男性における男性型脱毛症のみの適応である(他の脱毛症に対する適応はない)。
2.  20歳未満での安全性及び有効性は確立されていない。

3.女性に対する適応はない[海外のフィナステリド製剤で実施した閉経後女性の男性型脱毛症を対象とした12カ月間のプラセボ対照二重盲検比較試験(n=137)において、フィナステリドの有効性は認められなかった]。

用法・用量

男性には、フィナステリドとして0.2mgを1日1回経口投与する。なお、必要に応じて適宜増量できるが、1日1mgを上限とする。

<用法・用量に関連する使用上の注意>

3カ月の連日投与により効果が発現する場合もあるが、効果が確認できるまで通常6カ月の連日投与が必要である。また、効果を持続させるためには継続的に服用する。なお、増量による効果の増強は、確認されていない。

本剤を6カ月以上投与しても男性型脱毛症進行遅延がみられない場合には投薬を中止する。また、6カ月以上投与する場合であっても定期的に効果を確認し、継続投与の必要性について検討する。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

1.重大な副作用(頻度不明)

肝機能障害:肝機能障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

2.その他の副作用:次のような症状又は異常が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

1).過敏症:(頻度不明)そう痒症、蕁麻疹、発疹、血管浮腫(口唇腫脹、舌腫脹、咽喉腫脹及び顔面腫脹を含む)。

2).生殖器:(頻度不明)リビドー減退、勃起機能不全、射精障害[フィナステリド製剤の市販後において、投与中止後も持続したとの報告がある]、精液量減少、睾丸痛、血精液症、*男性不妊症・*精液の質低下(*精子濃度減少、*無精子症、*精子運動性低下、*精子形態異常等)[*:フィナステリド製剤の投与中止後に、精液の質が正常化又は改善されたとの報告がある]。

3).肝臓:(頻度不明)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ-GTP上昇。

4).その他:(頻度不明)乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、眩暈。

使用上の注意

(禁忌)

1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

2.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人。

(慎重投与)

肝機能障害のある患者[本剤は主に肝臓で代謝されるが、肝機能障害のある患者に投与した場合の安全性は確認されていない]。

(重要な基本的注意)

本剤の使用に際しては、患者に次の事項を説明する。

1.本剤を妊婦に投与すると、本剤の薬理作用(DHT低下作用)により、男子胎児の生殖器官等の正常発育に影響を及ぼす恐れがある。

2.本剤を分割・粉砕しない。本剤が粉砕・破損した場合、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人は取扱わない。本剤はコーティングされているので、割れたり砕けたりしない限り、通常の取扱いにおいて有効成分に接触することはない。

(高齢者への投与)

前立腺肥大症患者を対象にしたフィナステリド製剤(5mg)の臨床試験では、高齢者と非高齢者において副作用発現率に明らかな差は認められていない。しかし、一般に高齢者では生理機能が低下しているので注意する[高齢者における有効性は確立していない]。

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない。

2.授乳中の婦人には投与しない[本剤がヒト乳汁中へ移行するかは不明である]。

(小児等への投与)

小児等に対する適応はない[小児等に対する安全性及び有効性は確立していない]。

(臨床検査結果に及ぼす影響)

国内のフィナステリド製剤で実施した24歳から50歳の男性型脱毛症患者において、血清前立腺特異抗原(PSA)の濃度が約40%低下した。海外のフィナステリド製剤の臨床試験において、高年齢層の前立腺肥大症患者へのフィナステリド投与により血清PSA濃度が約50%低下した。したがって、本剤投与中の男性型脱毛症患者に対し前立腺癌診断の目的で血清PSA濃度を測定する場合は、2倍した値を目安として評価する。

(適用上の注意)

1.調剤及び服用時:本剤を分割・粉砕しない。本剤が粉砕・破損した場合、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人は取扱わない。

2.薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜に刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

3.本剤は、食事の有無にかかわらず投与できる。

(その他の注意)

1.市販後において、フィナステリド製剤を投与された患者で男性乳癌が報告されている。フィナステリド長期投与と男性乳癌の発現との因果関係は不明である。

(参考)

海外で実施された、3,047例<平均年齢:63歳>の前立腺肥大症患者を対象としたプラセボ及び比較対照薬との4~6年間のフィナステリド製剤の臨床試験において、フィナステリド5mg投与群(本剤承認用量の5~25倍用量)で4例の乳癌の報告があったが、フィナステリド非投与群ではみられなかった。一方、別の3,040例(平均年齢:64歳)の前立腺肥大症患者を対象としたプラセボとの4年間のフィナステリド製剤の海外臨床試験では、プラセボ投与群において2例の乳癌の報告があったが、フィナステリド5mg投与群ではみられなかった。また、18,882例(平均年齢:63歳)の健康男性を対象としたプラセボとの7年間のフィナステリド製剤の海外臨床試験では、フィナステリド5mg投与群及びプラセボ投与群で各1例ずつ乳癌の報告があった。なお、海外のフィナステリド製剤の市販後において、フィナステリド1日5mgを投与された患者で男性乳癌が報告されている。

2.海外で実施された、18,882例(平均年齢:63歳)の健康男性を対象としたフィナステリド製剤5mg(本剤承認用量の5~25倍用量)又はプラセボを7年間投与する臨床試験において、*Modified Gleason Score8~10の高悪性度前立腺癌の発現率が、プラセボ投与群(1.1%)と比較して、フィナステリド製剤5mg投与群(1.8%)で高かった(相対リスク1.70[95%信頼区間:1.23-2.34])との報告がある(*:組織学的悪性度の指標)。

3.フィナステリド製剤の海外臨床試験において、本剤投与により前立腺容積減少したとの報告がある。

4.アカゲザルの妊娠20日から100日までフィナステリド120ng/kg/dayを毎日静脈内投与した場合でも雌雄胎仔に異常所見は認められなかった(アカゲザルへの投与量は、フィナステリド1mgが投与された患者の1回の射精を介して女性が曝露される可能性のあるフィナステリド量の少なくとも750倍に相当する)。

(取扱い上の注意)

安定性試験:加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)の結果、本剤は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

デュタステリド (ザガーロ)添付文書

効果・効能

男性における男性型脱毛症。

<効能・効果に関連する使用上の注意>

1.男性における男性型脱毛症のみの適応である(他の脱毛症に対する適応はない)。

2.  20歳未満での安全性及び有効性は確立されていない。

用法・用量

男性には、デュタステリドとして0.1mgを1日1回経口投与する。なお、必要に応じて0.5mgを1日1回経口投与する。

<用法・用量に関連する使用上の注意>

1.カプセルの内容物が口腔咽頭粘膜を刺激する場合があるので、カプセルは噛んだり開けたりせずに服用させる。

2.投与開始後12週間で改善が認められる場合もあるが、治療効果を評価するためには、通常6カ月間の治療が必要である。

3.本剤を6カ月以上投与しても男性型脱毛症の改善がみられない場合には投薬を中止する。また、6カ月以上投与する場合であっても定期的に効果を確認し、継続投与の必要性について検討する。

副作用

第2/3相国際共同試験において、本剤が投与された総症例557例(日本人120例を含む)中、95例(17.1%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告された。その主なものは、勃起不全24例(4.3%)、リビドー減退22例(3.9%)、精液量減少7例(1.3%)であった。日本人120例中、臨床検査値異常を含む副作用が報告された症例は14例(11.7%)であった。その主なものは、リビドー減退7例(5.8%)、勃起不全6例(5.0%)、射精障害2例(1.7%)であった(承認時)。

国内長期投与試験において、本剤が投与された総症例120例中20例(16.7%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告された。その主なものは、勃起不全13例(10.8%)、リビドー減退10例(8.3%)、射精障害5例(4.2%)であった(承認時)。

1.重大な副作用

肝機能障害、黄疸(頻度不明):AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、ビリルビン上昇等を伴う肝機能障害や黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど、適切な処置を行う。

2.その他の副作用

1).過敏症:(1%未満)発疹、(頻度不明)蕁麻疹、アレルギー反応、そう痒症、限局性浮腫、血管浮腫。

2).精神神経系:(1%未満)頭痛、抑うつ気分、(頻度不明)浮動性眩暈、味覚異常。

3).生殖系及び乳房障害:(1%以上)性機能不全(リビドー減退、勃起不全、射精障害)[投与中止後も持続したとの報告がある]、(1%未満)乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感)、(頻度不明)精巣痛、精巣腫脹。

4).皮膚:(頻度不明)脱毛症(主に体毛脱落)、多毛症。

5).消化器:(1%未満)腹部不快感、(頻度不明)腹痛、下痢。

6).その他:(頻度不明)倦怠感、血中クレアチンホスホキナーゼ増加。

使用上の注意

(禁忌)

1.本剤の成分及び他の5α還元酵素阻害薬に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.女性。
3.小児等。
4.重度肝機能障害のある患者[本剤は主に肝臓で代謝されるため、血中濃度が上昇する恐れがある]。

(慎重投与)

肝機能障害のある患者[本剤は主に肝臓で代謝され、半減期は約3~5週間である。肝機能障害のある患者に投与した場合の薬物動態は検討されていない]。

(重要な基本的注意)

1.本剤は経皮吸収されることから、女性や小児はカプセルから漏れた薬剤に触れない(漏れた薬剤に触れた場合には、直ちに石鹸と水で洗う)。

2.本剤は、血清前立腺特異抗原(PSA)に影響を与えるので、前立腺癌等の検査に際しては、次の点に注意する。また、PSAの検査を受ける際には本剤の服用について検査を行う医師に知らせるよう、患者を指導する。

1).PSA値は、前立腺癌のスクリーニングにおける重要な指標である。一般に、PSA値が基準値<通常4.0ng/mL>以上の場合には、更なる評価が必要となり、前立腺生検の実施を考慮に入れる必要がある。なお、本剤投与中の患者で、本剤投与前のPSA値が基準値未満であっても、前立腺癌の診断を除外しないように注意する。

2).本剤投与6カ月以降のPSA値を新たなベースラインとし、その後は適宜PSA値を測定してベースラインからの変動を評価する。

3).デュタステリドは、前立腺肥大症患者に0.5mg/日投与した場合、前立腺癌の存在下であっても、投与6カ月後にPSA値を約50%減少させる。したがって、本剤を6カ月以上投与している患者のPSA値を評価する際には、測定値を2倍した値を目安として基準値と比較する。また、PSA値は、本剤投与中止後6カ月以内に本剤投与開始前の値に戻る。なお、男性型脱毛症患者においても、臨床試験の結果から、本剤投与によりPSA値が減少すると推測される。

4).本剤投与中におけるPSA値の持続的増加に対しては、前立腺癌の発現や本剤の服薬不遵守を考慮に含め、注意して評価する。

5).本剤投与中において、free/total PSA比は一定に維持されるので、前立腺癌のスクリーニングの目的で%free PSAを使用する場合には、測定値の調整は不要である。

(相互作用)

本剤は、主としてCYP3A4で代謝される。

併用注意:CYP3A4阻害作用を有する薬剤(リトナビル等)[これらの薬剤との併用により本剤の血中濃度が上昇する可能性がある(CYP3A4による本剤の代謝が阻害される)]。

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.女性には投与しない[ラット及びウサギにデュタステリドを経口投与した結果、雄胎仔の外生殖器雌性化がみられ、本剤の曝露により血中ジヒドロテストステロン低下し、男子胎児の外生殖器発達阻害する可能性が示唆された]。

2.本剤が乳汁中に移行するかは不明である。

(小児等への投与)

小児等には投与しない[小児等に対する適応はなく、安全性及び有効性は確立されていない]。

(過量投与)

1.徴候・症状:健康成人男性にデュタステリドを最大40mg1日1回7日間投与した臨床試験において、重大な安全性上の問題は認められなかった。また、前立腺肥大症患者にデュタステリド5mgを1日1回6カ月間投与した臨床試験で認められた副作用は、デュタステリド0.5mg投与時に認められたものと同様であった。

2.処置:デュタステリドに特有の解毒剤はないので、過量投与の場合には、必要に応じて適切な支持療法を行う。

(適用上の注意)

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

(その他の注意)

1.海外臨床試験において、18~52歳の健康成人(デュタステリド群:27例、プラセボ群:23例)を対象に、52週間の投与期間及び24週間の投与後追跡期間を通して、デュタステリド0.5mg/日の精液特性に対する影響を評価し、投与52週目における総精子数、精液量及び精子運動率の投与前値からの平均減少率(プラセボ群の投与前値からの変化で調整)は、それぞれ23%総精子数減少、26%精液量減少及び18%精子運動率減少であり、精子濃度及び精子形態への影響は認められず、デュタステリド群における総精子数の投与前値からの平均減少率は、24週間の追跡期間後においても23%のままであったが、しかしながら、いずれの評価時期においても、全ての精液パラメータの平均値は正常範囲内であり、事前に規定した臨床的に重要な変動(30%)には至らなかった(また、デュタステリド群の2例において、投与52週目に投与前値から90%を超える精子数減少が認められたが、追跡24週目には軽快した)。デュタステリドの精液特性に及ぼす影響が、個々の患者の受胎能に対しどのような臨床的意義を持つかは不明である。

2.アカゲザルの器官形成期にデュタステリドを2010ng/匹/日まで静脈内投与した結果、2010ng/匹/日群(デュタステリドを服用した男性の精液5mLを介して100%吸収されると仮定した場合に、体重50kgの女性が曝露される推定最大曝露量の186倍に相当する)の雌1例に、本薬投与との関連性は不明であるが、胎仔卵巣不均衡発達・胎仔卵管不均衡発達が認められた。

3.ラットのがん原性試験において、高用量(臨床用量における曝露量の約141倍)投与時に精巣間細胞腫増加がみられた。しかしながら、精巣間細胞腫及び過形成の発現に起因するラットの内分泌機構のヒトへの外挿性が低いことから、ヒトに精巣間細胞腫を発現させる危険性は低いと考えられている。なお、マウスのがん原性試験においては、デュタステリドに関連すると考えられる腫瘍の発生は認められなかった。

4.デュタステリドを投与された前立腺肥大症患者で男性乳癌が報告されている。デュタステリドと男性乳癌の発現との関連性は不明である。なお、前立腺肥大症患者を対象とした2~4年間の海外臨床試験(4,325例)において3例の乳癌が報告された。このうち、デュタステリドが投与された症例では2例(曝露期間10週間、11カ月)、プラセボのみが投与された症例では1例報告されている。国内臨床試験での報告はない。

5.白人を主体とした50~75歳の男性8,231例(生検により前立腺癌が陰性かつPSA値2.5~10.0ng/mL)を対象とした4年間の国際共同試験(日本人57例を含む)において、*Modified Gleason Score8~10の前立腺癌の発現率がプラセボ群(0.5%)に対しデュタステリド群(1.0%)において高かった(相対リスク2.06[95%信頼区間:1.13-3.75])との報告がある(*:組織学的悪性度の指標)。

(取扱い上の注意)

本剤は経皮吸収されることから、女性や小児はカプセルから漏れた薬剤に触れない(漏れた薬剤に触れた場合には、直ちに石鹸と水で洗う)。

(保管上の注意)

光及び湿気を避けるため、PTP包装のまま保存する。

ミノキシジル 添付文書

効果・効能

壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。

用法・用量

成人男性(20歳以上)が、1日2回、1回1mLを脱毛している頭皮に塗布 してください。

<注意> (1)用法・用量の範囲より多量に使用しても、あるいは頻繁に使用

しても効果はあがりません。定められた用法・用量を厳守して ください(決められた以上に多く使用しても、効果の増加はほとん どなく、副作用の発現する可能性が高くなります)。

(2)目に入らないように注意してください。万一、目に入った場合に は、すぐに水又はぬるま湯で洗ってください。 なお、症状が重い場合には眼科医の診療を受けてください。

(3)薬液のついた手で、目等の粘膜にふれると刺激があるので、手に ついた薬液はよく洗い落としてください。

(4)アルコール等に溶けるおそれのあるもの(メガネわく、化学繊維 等)にはつかないようにしてください。

(5)整髪料及びヘアセットスプレーは、本剤を使用した後に使用して ください。

(6)染毛剤(ヘアカラー、毛染め、白髪染め等)を使用する場合には、 完全に染毛を終えた後に本剤を使用してください。

(その他注意)

1.毛髪が成長するには時間がかかります。効果がわかるようになる まで少なくとも4ヵ月間、毎日使用してください。

[ミノキシジルローション5%製剤の有効性は4ヵ月使用後から認 められております。]

2.毛髪が成長する程度には個人差があり、本剤は誰にでも効果があ るわけではありません。

3.効果を維持するには継続して使用することが必要で、使用を中止 すると徐々に元に戻ります。

[本剤は壮年性脱毛症の原因を取り除くものではありません。]

(使用上の注意)

1.次の人は使用しないでください。

(1)本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人。
(2)女性。[日本人女性における安全性が確認されていません。]
(3)未成年者(20歳未満)。[国内での使用経験がありません。]
(4)壮年性脱毛症以外の脱毛症(例えば、円形脱毛症、甲状腺疾患による脱毛等)の人、あるいは原因のわからない脱毛症の人。 [本剤は壮年性脱毛症でのみ有効です。]
(5)脱毛が急激であったり、髪が斑状に抜けている人。 [壮年性脱毛症以外の脱毛症である可能性が高いです。]

2.次の部位には使用しないでください。
(1)本剤は頭皮にのみ使用し、内服しないでください。[血圧が下がる等のおそれがあります。]
(2)きず、湿疹あるいは炎症(発赤)等がある頭皮。[きず等を悪化させることがあります。]

3.本剤を使用する場合は、他の育毛剤及び外用剤(軟膏、液剤等)の 頭皮への使用は、避けてください。又、これらを使用する場合は 本剤の使用を中止してください。[これらの薬剤は本剤の吸収に影響を及ぼす可能性があります。]

(相談すること)

1.次の人は使用前に医師又は薬剤師に相談してください。
(1)今までに薬や化粧品等によりアレルギー症状(例えば、発疹・発赤、かゆみ、かぶれ等)を起こしたことがある人。
(2)高血圧の人、低血圧の人。[本剤は血圧に影響を及ぼす可能性が考えられます。]
(3)心臓又は腎臓に障害のある人。[本剤は心臓や腎臓に影響を及ぼす可能性が考えられます。]
(4)むくみのある人。[むくみを増強させる可能性が考えられます。]
(5)家族、兄弟姉妹に壮年性脱毛症の人がいない人。[壮年性脱毛症の発症には遺伝的要因が大きいと考えられます。]
(6)高齢者(65歳以上)。[一般に高齢者では好ましくない症状が発現しやすくなります。]
(7)次の診断を受けている人。甲状腺機能障害(甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症)。 [甲状腺疾患による脱毛の可能性があります。]

2.使用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、 直ちに使用を中止し、この説明書を持って医師又は薬剤師に相談 してください。

皮膚:頭皮の発疹・発赤*、かゆみ、かぶれ、ふけ、 使用部位の熱感等
精神神経系:頭痛、気が遠くなる、めまい
循環器:胸の痛み、心拍が速くなる
代謝系:原因のわからない急激な体重増加、手足のむくみ

3.6ヵ月間使用して、次のいずれにおいても改善が認められない 場合は、使用を中止し、この説明書を持って医師又は薬剤師に 相談してください。 脱毛状態の程度、生毛・軟毛の発生、硬毛の発生、抜け毛の程度(太い毛だけでなく細く短い抜け毛の減少も改善の目安となります)。[壮年性脱毛症以外の脱毛症であったり、脱毛が他の原因によるも のである可能性があります。]

4.使用開始後6ヵ月以内であっても、脱毛状態の悪化や、次のような 脱毛が見られた場合は、使用を中止し、この説明書を持って医師 又は薬剤師に相談してください。 頭髪以外の脱毛、斑状の脱毛、急激な脱毛等。[壮年性脱毛症以外の脱毛症であったり、脱毛が他の原因によるも のである可能性があります。]

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