効果が見えやすい治療は、根本治療ではないことが多い
アンチエイジングの極意の記事で、本当に老化予防になるリジュビネーション治療と、老化の症状を埋め合わせるものの違いについてお話しました。
手軽で効果が見えやすいものに飛びつかない
手軽に効果が見えやすい施術、は安価に宣伝されていることが多いです。
特にヒアルロン酸は、すぐに膨らむので効果がかなり分かりやすく、人気です。
もちろんヒアルロン酸は、手軽で副作用も少なく、とても素晴らしい治療であることに間違いありません。しかし、老化を予防するというよりは、単純に膨らませる効果の要素の方が大きいことを忘れてはいけません。
ほうれい線に対する治療
ほうれい線
ほうれい線とは、
皮膚のたるみ
加齢による脂肪の減少および増加
表情のクセによる折りたたみジワ
などが原因となって刻まれる線です。
ヒアルロン酸によるほうれい線の治療
その線に沿って直接ヒアルロン酸を入れれば、膨らんで線は一時的に改善します。
すぐに効果が見られ、それで「自分はアンエイジングをして若返っている」と勘違いしてしまうことがあります。
膨らませておくことで、表情のクセによる折りたたみジワの予防にはなるものの、皮膚のたるみは改善しません。
ヒアルロン酸が溶けて、入れて、、を繰り返すうちに、年々皮膚のたるみは進行してしまいます。
アンチエイジングをして若返っているのではなく、
できてしまったシミをうまく化粧で隠すようなタイプの施術です。
ほうれい線にヒアルロン酸、は若返りの第一歩ではありません。
膨らませてごまかし続けるうちに、いつの間にか老化(皮膚のたるみ)は進行してしまいます。
ほうれい線の根本治療
ほうれい線に対する根本治療は、
皮膚のたるみに働きかけ、コラーゲンを増やしたり、皮膚を引き上げるような機器による治療
溶ける糸のリフトアップなどによる治療
などのリジュビネーション治療です。
頬にヒアルロン酸を入れても改善
また、老化の症状を埋め合わせるタイプにはなりますが、
頬の脂肪の一部は加齢で減ってしまうので、そこをヒアルロン酸で補うことでもほうれい線は改善します。
よく、ヒアルロン酸を入れすぎて頬がパンパンになってたこ焼きを入れているようになってしまっている方が多いのは、やりすぎによるものです。
本来は、リジュビネーション治療も併用した方が綺麗に仕上がるのですが、手軽さからヒアルロン酸に頼りすぎるとそういう残念なことになります。
溶ける糸によるリジュビネーション治療は老化予防に効果的
溶ける糸によるリフトアップ効果は少なめ
溶ける糸のリフトアップは、かなり皮膚がたるんでしまった人のための治療と思われがちですが、本当は違います。
メスを使う本格整形であるフェイスリフト手術が、たるみを改善させる効果と持続期間が非常に高いのに比較して、糸によるリフトアップ効果はあくまで一時的なもので半年~1年に1回程度繰り返さないと維持はできませんし、効果もフェイスリフト手術より低いです。
本格的なイメージの割には、実は目に見える直接の効果と持続期間はそれほどでもありません。
溶ける糸はリジュビネーション治療に最適
溶ける糸を入れると、
肌の中でコラーゲンがたくさん増え、
血流が良くなり、
肌そのものが若返る効果があります。
糸にもたくさん種類があります。
太めでリフトアップ効果の高いもの、
小さくて短い、リフトアップ効果を狙うものではなくコラーゲンを増やしてハリを出すことが主目的のタイプのもの、
などです。
どれもリジュビネーション治療にかなり良く、年に1~2回のペースで繰り返せればかなりたるみを強力に予防し若い肌状態を保てます。
繰り返さず、1回だけの施術だったとしても、その分のリジュビネーション効果は期待できます。
溶けない糸について
溶けないタイプの糸もありますが、
これはコラーゲンが作られる量は溶けるタイプのものよりも少なく、
肌の中に溜まってしまい、
繰り返しの施術に向きません。
溶けない糸の方が引き上げ効果は少し高いと言われていますが、身体の中に取り出せない異物が残ってしまうデメリットに比べてメリットは少ないです。
医師により見解も分かれるところですが、高いリフトアップ効果が欲しいなら、溶けない糸よりもメスを使うフェイスリフト手術の方が優れています。
かなり皮膚がたるんでしまってからでは遅い
かなり皮膚がたるんでしまっている状態では、フェイスリフト手術の方が良い場合が多いです。
皮膚がたるむ前に予防的に施術を受ける、
それが溶ける糸の賢い使い方です。
溶ける糸によるリジュビネーション治療も、20代後半以降から始めたいところです。これを続けている人は、本当にたるみが少なく肌も若々しくハリがあります。
もちろん、ほうれい線も改善および予防できます。
それでも改善しきれないところを補うようにヒアルロン酸を入れるのはとても有効です。
アンチエイジングの極意
なるべく老化予防できるようなリジュビネーション治療を選択し、
それでも改善しきれない部分は、埋め合わせの治療も利用する。
これが正しいアンチエイジング治療です。
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