コラム
COLUMN
「ヒゲ脱毛って何回通院しなきゃいけないの?」
「なるべく短い期間で脱毛する方法はある?」
「ヒゲ脱毛の注意点は?」
近年は美意識の向上により、男性でも医療脱毛する人が増えています。
中でも「清潔感」や「身支度の時間の短縮」につながるヒゲ脱毛は需要が高いです。
医療脱毛の効果は複数回施術を受けなければ表れず、部位や個人差による違いも大きいです。
今回はヒゲの医療脱毛の効果を実感するまでの平均回数や、効率的に施術を受けるためのポイントを解説していきます。
ヒゲ脱毛に興味ある方はメンズクララクリニックにお問い合わせください。
脱毛が複数回に及ぶ理由は「毛周期」と関係があります。
「毛周期」は毛の成長サイクルのことで、それぞれ「成長期」「退行期」「休止期」の3段階に分けられます。
これらのうち、医療脱毛が効果を発揮するのは「成長期」にある毛だけで、残りの毛には効果がありません。
したがって、同じ部位でも全ての毛にアプローチするには複数回の施術が必要です。
また、ヒゲ脱毛は体の脱毛と比較して、より多くの回数がかかります。
顔の皮膚は体の皮膚より薄く、反対にヒゲの毛根は体の毛のものより深い位置にあります。
肌トラブルを避けるためには弱い出力で施術する必要があり、どうしても毛根が深いヒゲには効果が薄くなります。
結論からいうと脱毛に必要な回数は、脱毛方法や個々人のヒゲの濃さによって変わります。
また、目指すヒゲの濃さも人によって異なるため、一概にはいえません。
レーザー脱毛・電気脱毛(ニードル脱毛)・光脱毛の3種類の特徴と目安となる回数を解説します。
レーザー脱毛は医療脱毛の一種で、メラニン色素に反応するレーザーで毛根や発毛組織を破壊する脱毛方法です。
照射時はしばしば「輪ゴムで弾かれたような」と形容される痛みが発生し、毛の濃い部分ではより顕著です。
料金体系は多くのクリニックで体の部位・パーツごとに設定されているため、体毛の濃さに関係なく施術を受けられます。
また、広範囲を素早く照射できるため、スピーディーな施術を行えることがメリット。
しかし、レーザーが反応しない白髪や産毛には効果が出ず、逆に強く反応するホクロや色素沈着部は施術を避けられてしまいます。
レーザー脱毛は3〜5回ほどの照射で効果を感じることが多く、自己処理が楽になります。
ヒゲ剃りがほとんど不要になるには8〜10回以上の通院が目安で、さらにツルツルまで仕上げるには12〜15回以上の施術を行う必要があります。
電気脱毛は別名「ニードル脱毛」といい、毛穴に針を刺して電流を流すことで発毛組織を破壊する医療脱毛です。
電気脱毛は強烈な痛みが伴いますが、レーザー脱毛では対応できない白髪や産毛、ホクロや乳輪部も施術可能です。
料金体系はほとんどの医院で、施術時間や体毛の本数による変動制を採用しており、体毛が濃い人ほど高額になります。
毛穴1本ごとにアプローチするので脱毛範囲の細かい調整が可能ですが、広範囲の施術には不向きで施術時間がかかってしまいます。
電気脱毛は3〜5回ほどの施術でヒゲが薄くなりはじめ、ヒゲ剃りが不要になるのは10回目以降が目安です。
ツルツルまで仕上げるには12〜15回以上の施術が必要なので、レーザー脱毛とほぼ通院回数は変わりません。
光脱毛は主にサロンで行われる脱毛方法で、医療脱毛ではありません。
光脱毛はメラニン色素に反応する光を照射し、発毛組織を抑制することで抑毛・減毛に効果を発揮します。
光脱毛は医療脱毛と比較して料金が安く、施術時の痛みが小さいのが特徴です。
一方、医療脱毛ではないので効果は一時的で、脱毛状態を維持するには継続して施術を受け続ける必要があります。
「今後ヒゲを生やすかもしれない」という人は検討してもいいでしょう。
光脱毛は照射の出力が弱いため、効果の実感には大体8回以上の通院が必要とされています。
ヒゲ剃りが不要になるまでは15回以上の施術が、ツルツルになるには20〜25回ほどの照射が目安です。
脱毛は毛周期に合わせた頻度で行うとより効果的です。
毛周期に合わせて脱毛する際の重要なポイントを解説します。
既に触れたとおり、ヒゲの脱毛は顔の皮膚の薄さや毛根の深さの問題から、施術回数自体は体の脱毛よりも多い傾向です。
しかし、体の脱毛に比べ、必ずしも脱毛完了までの期間が長くかかるわけではありません。
一般的にヒゲは成長期の毛の割合が多く、体の毛が全体の2割前後に対して、ヒゲは全体の5〜7割程度が成長期にあるといわれています。
加えて、ヒゲは体毛の中でも退行期・休止期が短いため、早いスパンの施術でも効果が期待できるからです。
医院にもよりますが、体の脱毛は2か月程度のスパンを設けるのに対し、ヒゲの脱毛は1か月前後で施術可能に設定しているところが多いです。
スケジュールの問題や予約がとれなかったなどの理由で毛周期に合わせた通院が難しい場合、脱毛は厳しいのでしょうか?
結論からいえば、期間を空けすぎての施術は、脱毛完了までの回数が多少増えることはあります。
ずれたタイミングで施術を受ければ、退行期の毛が多い状態で施術を受ける可能性もあるからです。
また、通院を重ねて毛量が減ったなら、空けすぎない程度に通院ペースを最初の頃より落としてみましょう。
ある程度毛が生えそろってからの方が、効果の発揮される毛の量が増え、完了までの回数を減らせます。
脱毛は決して安い買い物ではないため、少しでも効率的に行いたいはず。
より効果的に脱毛するには、毛周期以外にもチェックすべき要素があります。
肌の水分量が少ないと、施術のダメージに耐えられず、肌トラブルのリスクが上昇します。
また、医療脱毛は医療行為であるため、乾燥部や炎症などの部位は避けたり、弱い出力で施術しなければならず、効率が悪くなってしまいます。
効率的に脱毛するためには、普段から肌のケアをしっかり行い、施術後も化粧水や乳液で保湿を忘れないようにしましょう。
レーザー脱毛や光脱毛は、日焼けした状態だと施術を断られる可能性があります。
黒い肌はメラニン色素が多さから機材が過剰な反応をしてしまい、やけどや色素沈着のリスクが高いからです。
また、メラニン色素に反応する施術法は、肌の白さと毛の黒さのコントラストが強いほど効果を発揮します。
より効果的な脱毛を行うためには、普段から念入りなUVケアをおすすめします。
ヒゲ脱毛は肌をキレイに見せ、肌トラブルのリスクを回避してくれるだけではありません。
例えば、男性は1日10分ほど50年間毎日ヒゲを剃ると想定すると、およそ3000時間消耗するといわれています。また、シェービンググッズにかかる総額も決して安くはありません。
医療脱毛が高い費用がかかるというのは、あくまでも短期的な視点です。
医療脱毛を受けることで、上記のような長期的な支出から解放され、QOLを向上させられます。
ヒゲ脱毛に興味ある方はぜひメンズクララクリニックにご来院ください。
医療法人社団Clara理事長
メンズクララ院長/医師
神林由香
日本皮膚科学会正会員。日本抗加齢学会正会員。メンズヘルス医学会会員。 美容外科専門医(JSAS)。
東京大学理科2類中退後、2011年香川大学医学部卒。
東京女子医科大学病院初期研修、東京女子医科大学病皮膚科入局、2016年大手美容外科都内分院スキンクリニック院長などを経て現職。